ケンタッキーダービー人気二大巨頭が持つ“アイスカペイド”の血 ダートで活躍馬出す背景とは

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2024年04月23日 08:00  netkeiba

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ケンタッキーダービーに挑戦するフォーエバーヤング(撮影:高橋正和)
【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆知っておきたい!血統表でよく見る名馬

【アイスカペイド】

 悲劇の名牝ラフィアン(NY牝馬三冠など11戦10勝)の半兄にあたる良血。「ニアークティック×ネイティヴダンサー」という組み合わせは大種牡馬ノーザンダンサーと同じで、現役時代にダート7ハロン1分20秒40、同8ハロン1分33秒60という優れたスピード能力を披露しました。良血、好配合、スピード能力という三拍子が揃っていたため、種牡馬として成功。ワイルドアゲイン、クレヴァートリックなどの後継種牡馬も存在感を示しました。クロフネの2代母の父でもあります。

 ワイルドアゲインは中距離、クレヴァートリックは短距離タイプで、前者はトランセンドの2代父、ジャスタウェイの母の父です。後者はイントゥミスチーフ(北米で5年連続チャンピオンサイアー)の母の父トリッキークリークや、ゼンノロブロイの2代母ワンスマートレディといった重要産駒を出しています。ワンスマートレディのファミリーは大成功し、ゼンノロブロイだけでなく、3歳のダート王フォーエバーヤング、同馬とともにケンタッキーダービーで人気を集めるシエラレオネなどを出しています。

◆血統に関する疑問にズバリ回答!

「重賞で買うべき種牡馬は?」

 ディープインパクトの全盛時代は、JRAの平地重賞を年間37勝(2016年)するなど、他の種牡馬を大きく引き離して独走していました。しかし現在は、トップ種牡馬の力が拮抗し、飛び抜けた馬が存在しません。昨年5月以降、つまり直近1年間のJRA平地重賞を集計すると、種牡馬の重賞勝利数トップ5は以下のとおり。

1位 ロードカナロア 9勝
  キズナ     〃
  エピファネイア 〃
4位 ドゥラメンテ  8勝
5位 ルーラーシップ 7勝

 おもしろいことに、2024年の総合種牡馬ランキング(1位キズナ、2位ロードカナロア、3位エピファネイア、4位ドゥラメンテ、5位ルーラ―シップ)とほぼ同じ順位です。

 この5頭に、年少のキタサンブラック、スワーヴリチャードを加えた7頭が、重賞で馬券になりやすい種牡馬ではないかと思います。

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