サントリー、国内外で「RTD」戦略強化 “うまい無糖チューハイ”でさらなる市場拡大を

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2024年04月24日 15:20  OVO [オーヴォ]

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左から、高橋直子氏、塚原大輔氏、塚本環氏

 自宅飲みやバーベキュー、持ち寄りパーティーなどに欠かせない、“そのまますぐ飲める”缶チューハイや缶カクテル、ハイボール缶などのアルコール飲料。業界では、「Ready to Drink」を略し、「RTD」と呼ばれている。「−196℃(マイナスヒャクキュウジュウロクド)」「こだわり酒場」「ほろよい」などのRTDブランドを展開してきたサントリー(大阪市)は、この春、「−196℃」ブランドを大幅にリニューアル。世界のRTD市場拡大の波に乗り、同ブランドの海外展開の拡大も予定している。

 2005年の発売から20年目の今年3月、「−196℃」ブランドは、読みやすい名で親しみを深めてもらうために、「−196(イチキューロク)」へとその名を変えた。

 また、2023年に新発売した「−196℃ 瞬間凍結」シリーズ。その特徴である“甘くないのに果実本来のしっかりとした果実感を楽しめる”味わいをさらに高めた。種も皮もそのまま、果実をまるごと−196℃の液体窒素で瞬間凍結し、パウダー状に微粉砕し、アルコールに浸漬する「−196℃製法」に、サントリー独自の原料酒を組み合わせ、無糖とは思えないほどの果実感を実現。「−196無糖〈ダブルレモン〉」「同〈ダブルグレープフルーツ〉」を、3月に発売した。このリブランディングにより、直近6カ月(2023年9月〜2024年2月)平均と比べ、3月は出荷数量が2.6倍に。無糖RTD市場の拡大にも影響を与えているという。今後、「無糖」の商品を徹底的に強化していく方針だ。

「−196無糖」シリーズ

 さらに、「−196」はグローバル展開も拡大していく。同ブランドは、2020年のアジアへの輸出をスタートに、2021年からオーストラリアで、2023年から中国で販売を開始し、いずれも好調に推移している。2024年は米国での販売エリアを21州に順次拡大。また、春以降、英国(北アイルランドを除く)とドイツで発売予定だ。年内の東南アジアでの販売エリア拡大も予定。現地の客の好みに合わせた味わいやアルコール度数で開発した商品で、海外のファン拡大を図っていく。

 サントリーによると、世界のRTD市場は拡大を続けており、2020〜2022年の年平均成長率は約20%で推移(IWSR 2023 RTD、小売金額ベース)している。同社は、2030年には500億米ドル超(小売金額ベース)の市場規模になると推定。自社の2030年のグローバル全体でのRTDの売り上げについて、「30億米ドル」という目標を掲げている。


 4月23日には、神奈川県川崎市にある「サントリー商品開発センター」で、「−196℃製法」を体感できるメディア向けセミナーを開催。サントリー執行役員 スピリッツ本部副本部長の塚原大輔氏、同RTD部長の高橋直子氏、同商品開発研究部長の塚本環氏が登壇した。

 塚原氏がサントリーRTD事業戦略について、高橋氏が−196ブランドについて、塚本氏が−196℃製法について解説。塚原氏は、「『−196』をグローバル展開し、各国でRTDビジネスを成長させることで、RTDカテゴリーにおけるグローバル・リーディング・カンパニーを目指していく」と語った。

 また、サントリーRTD開発の中枢である商品開発センターの一部の公開、「−196℃」製法の実演も行われた。

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