AIに対するイメージ調査、自身の生活に関与することに7割が「良い印象」

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2024年04月25日 17:31  ITmedia ビジネスオンライン

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AIに対するイメージ調査、自身の生活に関与することに7割が「良い印象」

 楽天インサイト(東京都世田谷区)は、全国の20〜69歳の男女を対象に「AIに関する調査」を実施した。AIが自身の生活に関与することに対して「良い印象を持っている」人は合わせて70.8%と高い割合であったことが分かった。


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 内訳は、「とても良い印象を持っている」が12.0%、「やや良い印象を持っている」が58.8%だった。年代別では、40代で「良い印象を持っている」と答えた割合が77.6%と、全体より5ポイント以上高かった。


 良い印象を持っていると答えた人の理由で最も多かったのは「時間短縮になるから」が53.8%、次いで「人間では起こり得るミスを減らすことができるから(データ入力での誤入力、文書作成での文法ミス、スペルミスなど)」が47.3%、「自分では見逃してしまうようなモノやコトを見つけてくれるから」が37.8%だった。


 年代別でみると、「自分では見逃してしまうようなモノやコトを見つけてくれるから」と答えた人は、20代で23.6%、30代が32.5%だったが、40代になると39.0%、50代で41.3%、60代では50.4%と半数以上となり、年代が上がるにつれて増える傾向が見られた。


●AIに持っているイメージは


 AIのイメージで最も多かったのは「効率的に作業を進めることができる」(43.1%)だった。次いで、「知りたい情報をすぐに教えてくれる」(35.7%)、「新たなビジネス機会の創出につながる」(29.6%)で、年代別でみると「セキュリティに懸念がある(AIの誤作動やハッキングなど)」と答えた人が40代以降増加する傾向が見られた。


●AIに任せたほうが良いと思う業務は?


 AIに任せたほうが良いと思う業務と、人間が対応したほうが良いと思う業務をそれぞれ聞いた。AIに任せたほうが良いと思う業務1位は「製品の在庫管理」(53.7%)、2位は「経理処理」(52.3%)、3位は「資料作成」(52.1%)だった。


 一方で人間が対応したほうが良いと思う業務は、1位が「最終意思決定」(56.4%)、2位は「医療行為」(49.9%)、3位は「従業員の採用」(47.7%)と、AIには一定のルールに沿った管理や処理業務を任せ、人間は重要な意思決定や臨機応変な判断を要する業務に対応したほうが良いという考えがうかがえた。


●AIの普及で自分の仕事にどのような影響がある?


 AIの普及により自分の仕事がどのような影響を受けると思うか尋ねた。「良い影響(プラスの影響)を受ける」(「良い影響を受ける」17.0%、「どちらかというと良い影響を受ける」58.2%)と答えた人は合わせて75.2%、「悪い影響(マイナスの影響)を受ける」(「悪い影響を受ける」4.0%、「どちらかというと悪い影響を受ける」20.8%)と答えた人は24.8%だった。


 AIの普及により自分の仕事がなくなることを心配しているかを聞いた。「心配している」(「とても心配している」5.2%、「やや心配している」19.6%)人は合わせて24.8%、「心配していない」(「まったく心配していない」14.5%、「あまり心配していない」29.9%)人は合わせて44.4%と、心配していない人の方が多かった。


 年代別では、20代(33.0%)と40代(30.1%)の「心配している」人を合わせた割合は、全体(24.8%)の割合より5ポイント以上高くなり、20代と40代が心配している割合が高い結果となった。


●AIを仕事に取り入れることに対し積極的か


 AIを自分の仕事に取り入れることに対してどの程度積極的かを聞いた。「とても積極的」もしくは「やや積極的」と答えた人は合わせて40.2%と、「まったく積極的ではない」「あまり積極的ではない」を合わせた割合(16.6%)より高かった。年代別では、「積極的」と答えた合計は40代が45.9%と、全体(40.2%)より5ポイント以上高かった。


 今回の調査は、全国の20〜69歳の男女を対象に実施した。期間は3月7〜8日、有効回答数は900人。


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