有名大卒の32歳女性に「ロクな出会いがない」理由。会ってひと目で分かった“致命的な間違い”

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2024年04月27日 15:50  女子SPA!

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こんにちは。恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。

これまで「変わりたい」「結婚したい」と相談に来られた1000人以上の方々のうち、4割ぐらいが「一度もお付き合い経験がない女性」。そして筆者自身も20代まで、化粧もせず髪もボサボサの“完全なる非モテ”でした。一念発起して自分を変え、皆さんの“もったいないところ”をアドバイスしてきた経験から、恋愛・婚活に役立つリアルな情報をお届けします。

◆女性であるだけでモテる“アプリの悲劇”

いま、業界的に男性からの恋愛相談が増えています。あるマッチングアプリの写真撮影サービスの会社では「利用者の9割が男性」だと言いますし、男性向けに恋愛ノウハウを発信するSNSアカウントも増えました。

10年前は恋愛ノウハウを学ぶのは女性ばかりだったのに、男性も努力するように変わりました。

なぜかと言えば、マッチングアプリが一般化したためです。マッチングアプリは男性が有料で、女性は無料で登録できる仕組みがほとんど。男性は会費が無駄にならないよう、手持ちのポイントを使い切るまで女性に「いいね」を送ります。

女性は写真さえ掲載していれば、アラフォーだろうが地方在住だろうが、男性から3桁の「いいね」が殺到します。その中からマッチングしてもいいと思う男性を選ぶのです。マッチングアプリの中に男女平等はありません。

男性は、どうしたらマッチングするか、どうしたら誘えるかを考えます。そうしたニーズに応えるために男性向けノウハウが普及してきたのです。

男女不平等なマッチングアプリが生む悲劇は男性側だけではなく、女性側にもデメリットがあります。登録するだけで男性からたくさんの「いいね」がもらえるため、女性は自分の市場価値を過大評価してしまいがち。

でも、自分の相場を見誤った女性の婚活がうまくいくはずがありません。

◆「ちょっと変な男性」にしか出会えない32歳女性

ユイさん(仮名・32歳)は、有名大学卒で大手企業勤務。コロナ禍の頃からマッチングアプリを始めているけれど、結婚につながる出会いはないと言います。このままではアラフォーに突入しそうで何か変えなければという思いから、私のところへご相談にやってきました。

たくさん「いいね」は来るものの、今年リアルで会った男性は2人だけだそう。1人目はカフェの中でもずっとマスクをつけたままでコーヒーが来ても横を向いて飲み、目が全く合わなかったアラサー男性、2人目はプロフィールに若い時の写真を使っていて、会ったら別人だった40歳男性です。

出会いに恵まれないことを嘆く彼女ですが、その理由が実は「ひと目」で分かることでした。

◆服装とメイクに“課題”がありすぎる

相談に来た日のユイさんは、キャミソールが長くなったようなベージュのワンピースを着て、厚底スニーカーを履き、コットン素材のトートバックを持っていました。化粧は崩れて肌はテカテカで、顎回りはニキビが目立ちます。くせ毛だからある程度は仕方がないかもしれないけれど、アホ毛が多く、全体的に生活感がありすぎるのです。マッチングアプリで使っている写真も、Tシャツを着た自撮りでした。

ただ、職場ではこんな服装でも何ら不都合はないと言います。

「男性も女性のことを比較検討しているからね。アプリの中で比較したら、ユイさんは垢抜けない方になっちゃうんですよ。おしゃれな丸の内OLとかもっときれいな人と、外見で比較検討されるのがマッチングアプリなの。もっと美容や服装を改善して、スキンケアやメイクも習った方がいいよ」

こんな風に伝えたものの、ユイさんはあまりピンとこない様子。

「そうなんですか。明るい色を着た方がいいかなと思って。30代だと服は何色がいいんですか?」

◆外見レベルが低いほど、周りは指摘しづらい

見る人が見ればユイさんは“イモ”とか“ブス”とか言われてしまう部類なのです。ただ、顔立ちが悪いわけではないし、しっかりファンデーションも塗っています。

外見の指摘はとても難しいし、気を使います。ユイさんには学生時代に彼氏がいたそうです。同じ学校で知り合った男性でした。若かったし、学校での出会いであれば、外見のみならず何かしらの共通点や近くで見ての人柄から意気投合して付き合うこともあるでしょう。

ユイさんは有名大学を卒業し、東証プライム上場企業勤務です。民度が高い方に囲まれ、外見いじりなどは経験したこともないようです。民度が高いコミュニティに限らず、今は女性の外見指摘はセクハラに値するので社会全体として減少しているはず。

でも、婚活ではルッキズムが加速しているのです。写真での見た目が残念なので人気がある男性からは選ばれないのですが、「いいね」は来るため自分がモテないとは気が付きません。

「あと一歩! 惜しい!」というレベルの容姿の方だと、「髪の毛おろした方が似合うよ」のように具体的にアドバイスもできるのですが、髪も肌もメイクも服装もすべてに課題があるユイさんレベルの身だしなみだと、最も外見の指摘がされにくいのです。

◆「私ってずれてる」と自覚するところからスタート

図などを示しながら説明して、お化粧、スキンケア、髪の毛のセット等には理解をしていただけました。

ユイさんに限らず、美意識が低いと、肌のテカリとつやの違いや、ガチ素肌と素肌っぽいナチュラルメイクの違いを認識できなかったりします。

今の時代の“おブスさん”は割と、ファンデーションをしっかり塗っている人が多いので、自分ではきちんとやっているつもりになりやすいです。そのファンデーションが高いものだとなおさら、メイクが下手だと自覚できないのです。

後日メイクを習ったユイさんに、こんな感想をいただきました。

「楽しいけど難しいです。ファンデーションって今までの半分の量でいいんだって分かりました。塗りすぎてたんですね。量を減らした方が崩れなくて、テカりにくくなりました。会社でも顔色良くなったと言われて……今まではちゃんとしているつもりだけどズレてたんですね。お化粧もちゃんとできていないのに、男性にいろんな女性と見比べられていることが自覚できていなかったと思う」

◆外見がいまいちだと人柄も知性も見てもらえない

女性の外見ってヘアメイクで一番簡単に変えられるのに、外見の指摘をされにくい今の時代は「イマイチ」とも気が付きにくいです。

男性はパートナー探しで女性の容姿を最も重要視していて、外見がいまいちだと人柄も知性も見てすらもらえないという事実は、もっと知られていいと思います。それでも、マッチングアプリでは「いいね」が来る。アプリの怖さってここです。

男性からの「いいね」の価値は、ティッシュより薄く軽いと思っておきましょう。

※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
<文/菊乃>

【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt

このニュースに関するつぶやき

  • 男性に限らず、女性も私を含め、変な奴しかいない気がするんだけど。
    • イイネ!1
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