元セクシー女優が「収入がアップする女優の特徴」を暴露。“脱げば稼げる時代”は終わった

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2024年04月27日 16:10  日刊SPA!

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元セクシー女優で現在はフリーライターの「たかなし亜妖」
 元セクシー女優でフリーライターの「たかなし亜妖」がお届けする連載コラム。2016年に「ほかにやることがなかったから」という理由でセクシー女優デビュー。女優生活2年半が経過したところで引退を決意し、現在は同人作品やセクシービデオの脚本など、あらゆる方面で活躍中。
◆セクシー女優の仕事“解禁”事情とは

 作品の売り上げは、結果次第で今後の仕事を左右するので、セクシー女優にとって大きな問題。どんなに華々しくデビューを飾っても、1,2本だけバーッと売れるだけではあまり意味がない。

 その後も一定の数字をキープしなくてはならないとなれば、売り上げを伸ばすため、新たなジャンルへ挑戦する「解禁」という選択肢を取る場合がある。女優、事務所、メーカーにとって「解禁」はとても重大な決断であり、避けては通れない道なので、内情を詳しく説明しようではないか。

◆セクシー女優の「解禁」にはこんな効果がある

 多くのセクシー女優が体験するであろう「解禁」。未体験の内容に挑戦する効果は大きく、メーカーにも女優にもメリットをもたらす。

 デビュー時はNGにしていた項目、というくらいだから、演者側からすると「あまり気の進まない仕事」や「抵抗がある仕事」に間違いはない。けれども解禁を承諾すると、初回時はギャラがアップする。これは専属・企画関係なく同じで、基本ギャラにいくらかプラスされるとなれば、心が揺れるのは普通のことだろう。

 それに今まで閉ざしていた扉を開けば、仕事の幅が広がる。「これしかできない子」から「これもできる子」へとレベルが上がるとオファーが増え、企画女優の場合だと月収アップを狙えるのだ。

 もちろん専属女優の場合も良い数字が取れれば、契約金上乗せのチャンスがある。「解禁」は収入に影響を与え、女優人生を延命するにぴったりな方法と言えよう。

◆解禁すればいいってもんじゃない

 しかし息つく間もなくバコバコ解禁すると、速攻で飽きられるのがこの業界の難しいところ。基本的にはゆっくり仕事の幅を広げるイメージなので、業界入りたての頃は多くの女優がノーマルな仕事しかしない。最初から出し惜しみせずにやってしまうと路線が変わり、どんどんハードな方向へ進みがちなことから、オーソドックスな売り方をする場合はそれなりの時間が経ってから“挑戦”を図る。

 少し悪い言い方をすると、解禁は「命を削っている」のとイコール。確かにお金は入るけれども、他に強みがなければネタ切れを起こす。タイミングや解禁内容を選ばないとせっかくの決心が逆効果になり、後がない状況へと陥るかもしれないのだ。

 ちなみに次から次へとNGをこじ開けまくる女優や、デビュー時から驚きの内容に取り組む人は、引退が近づいているか、本人が業界に長くいる気がない、のどちらか。「もう最後だから稼ぐだけ稼いでやめよう」、「どうせさっさとやめるし、早急に高い手取りの仕事がしたい」と、だいたいこんな理由が潜んでいる。

◆解禁をさせたがるメーカーと悩む女優

 当然のことだが、メーカーはとにかく売上がほしい。専属女優として抱えている以上そこそこの数字をキープしてもらわないと困るので、売れ行きが微妙になると「解禁」の話を持ちかけるケースがある。今までNGだったのをオープンにすると、初モノはほぼ必ずと言っていいほどランキング入りするからだ。

 もちろん解禁後に同じ内容を擦れば初回時より売り上げは低くなるものの、今までは興味を示さなかったファンを取り込めるかもしれないので、人気アップの可能性は広がる。

 しかし、その点をわかっていてもすぐに承諾させるのは難しい。なんとなくNGを出していた人はあまり多くなく、大半がやりたくないからかイメージを守るためなので、あっさり「いいよ」とは言いづらいのが本音だと思う。

 もちろん、たとえ話を持ちかけられたとしても、強制ではない。ただメーカーがお願いし、事務所が本人に打診する時点で方向転換や、マンネリ化打破の合図ということは否めないだろう。

◆ほぼ未解禁のまま卒業できる人はごく一部

 トップを張る大人気女優だと、ほぼ何も解禁せずに卒業していく例もある。彼女たちはリリースするだけで売り上げが見込めるため、ギリギリまで出し惜しみをする。それに売れっ子は安定した収入があるから、無理に頑張ってお手当を増やす必要がないのである。

 ただ未解禁状態で引退できる女優は極めて少なく、ほとんどが何かしら挑戦を図るか、致し方なくNGを取っ払って仕事に臨むのが大半だ。特に専属女優だと月1本しかビデオを出せないので、何もかもが未解禁では同じような作品を連発する羽目に……。歴が長くなるとファンも「このネタ、前も見たような」と飽きてしまい、売り上げが下がるという最悪な流れができてしまうと、解禁せざるを得ない。

“脱げば稼げる時代”はとっくに終わったからこそ、女優自身のチャレンジ精神と少しの妥協が必要ということ。彼女たちにとって、収入アップと生き残りの術となるのが「解禁」。ユーザーとしては嬉しいものの、その裏では演者の涙ぐましい努力があるのだ。

文/たかなし亜妖

―[元セクシー女優のよもやま話]―

【たかなし亜妖】
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。

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