タッくんは和食が大好き。タッくんと結婚するまではお料理がほとんどできなかった私ですが、今ではタッくんのため毎日さまざまなメニューにチャレンジしています。今までもお魚の煮つけや筑前煮などを作り、タッくんに「おいしい!」と喜んでもらっているのでかなり自信もついてきました。
夕方になると私はレシピとにらめっこしながら初めての肉じゃがを作り終えました。我ながらとてもおいしく作れたように思います。あとはタッくんが帰ってくるだけ。私は帰宅を今か今かと待ちました。
タッくんが帰ってきたのは19時ごろ。「ただいま〜」の合図とともに私は玄関へ駆け出していきました。
タッくんが不思議そうな声を出しました。私はキョトンとして答えます。
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結婚して数ヶ月たつにもかかわらずケンカもせず、毎日ラブラブだった私たち。まさか肉じゃがを作ったことで、こんな嫌な気持ちになるとは思っていませんでした。
たしかに肉じゃがはタッくんの大好物です。でも、使う肉が違っただけで「なにこれ?」「今日は仕方ないから許す」なんて言わなくてもいいと思いませんか? 頑張って作ったのに、牛肉以外の肉じゃがは認めないだなんてひどいです。
タッくんのあの呆れた表情を思い出すたび、私はひとり悲しくて悔しくてやりきれない気持ちになるのでした。
【第2話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・motte 作画・ちょもす 編集・横内みか
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