遺体発見日未明、指示役と接触か＝逮捕の男、都内の居酒屋で―那須２遺体

　栃木県那須町の河川敷で会社役員宝島龍太郎さん（５５）と妻幸子さん（５６）の遺体が見つかった事件で、死体損壊容疑で逮捕された建設業平山綾拳容疑者（２５）が１６日未明、東京都内の居酒屋で事件関係者と接触していたとみられることが２７日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁と栃木県警の合同捜査本部は、指示役の可能性もあるとみて調べている。

　捜査関係者によると、平山容疑者は遺体発見前日の１５日午後９時半ごろ、自身のセダンで品川区平塚のコンビニを訪れ、遺体の処分を依頼したとする飲み仲間２人にセダンを貸した。同１１時ごろに徒歩でコンビニを離れた後、１６日午前２時前に都内の居酒屋に１人で入った。

　その後の捜査で、平山容疑者が居酒屋に入店した約１時間半〜２時間後、同容疑者の知人がこの店を訪れていたことが判明。遺体処理の指示役や、その関係者の可能性もあるとみられる。

　同容疑者の飲み仲間２人は１５日午後１１時半ごろ、セダンでコンビニを後にし、１６日午前０時ごろ、都内の空き家で宝島さん夫妻と接触したとみられている。セダンは同日午前１時〜同２時ごろ、空き家付近から那須町方向に向かったのが防犯カメラに映っていた。

　夫妻の遺体は同日午前６時５０分ごろ、発見された。