ベルーガの「ナナ」出産へ=国内の水族館生まれで初―名古屋

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2024年04月28日 07:31  時事通信社

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時事通信社

名古屋港水族館で飼育されているベルーガの「ナナ」=19日、名古屋市港区
 名古屋港水族館(名古屋市)で、雌のベルーガ(シロイルカ)「ナナ」が出産準備を進めている。ベルーガは北極海周辺に生息し、国内外で飼育されているが、生態には未解明の部分も多い。国内の水族館で生まれたベルーガが出産するのは初めてで、担当者は「無事に赤ちゃんが生まれてくれれば」と期待している。

 「キュウー」。4月中旬、同水族館を訪れると、体長約4メートルの真っ白な体をした16歳のナナが、水槽の中で優雅に泳いでいた。

 名古屋港水族館によると、国内では現在22頭のベルーガが飼育されており、うち7頭は国内の施設で生まれた。2004年に国内で初めてベルーガの繁殖に成功した同水族館ではこれまでに6頭が誕生したが、半数は生後半年までに衰弱死するなどし、生存しているのはナナともう1頭だけだ。

 野生と異なり、水族館育ちのベルーガは成長の過程で他の親子の姿を目にする機会が少ない。このため出産しても自分の子と認識できない可能性があり、同水族館ではナナを別の親子のいる水槽に入れて慣れさせるなど工夫を重ねてきた。

 おなかの子は順調に育っているといい、ナナにストレスがかからないよう、4月からは公開トレーニングを中止。水槽の観覧スペースも一部についたてを置くなど制限している。予定日は5〜7月で、出産の数日前から24時間態勢で観察を続けるという。

 同水族館の担当者は「ナナが一番愛嬌(あいきょう)があり、お客さんにいたずらするなどエピソードも多い。私たちもお客さんも、赤ちゃんの誕生を心待ちにしている」と話した。 

名古屋港水族館で飼育されているベルーガの「ナナ」=19日、名古屋市港区
名古屋港水族館で飼育されているベルーガの「ナナ」=19日、名古屋市港区


名古屋港水族館で飼育されているベルーガの「ナナ」=19日、名古屋市港区
名古屋港水族館で飼育されているベルーガの「ナナ」=19日、名古屋市港区

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  • あっ、あの通販でお馴染みの…!
    • イイネ!7
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