宝島夫妻、「優しい人だった」=店舗回り、自ら売上金回収―那須2遺体
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2024年04月29日 19:31 時事通信社
栃木県那須町の河川敷で会社役員宝島龍太郎さん(55)と妻幸子さん(56)の遺体が発見された事件で、指示役とみられる男が新たに逮捕された。遺体発見から30日で2週間。夫妻は東京・上野で焼き肉店など十数店舗を経営する実業家として知られていた。近隣の飲食店とトラブルになることもあったが、従業員らは「優しい人だった」と死を悼む。
従業員によると、夫妻は店に頻繁に顔を出し、外国人従業員らから「パパ」「ママ」と呼ばれていた。夕方から深夜に自転車や徒歩で売上金の回収に訪れ、店で飲食することもあった。
客の呼び込みのやり方を直接指導するなど、仕事にも熱心だった。スマートフォンで店の様子を確認できるよう、店頭にカメラを設置。空調設備の故障を龍太郎さんが自ら修理することもあった。最近も新しい店舗をオープンさせるなどしており、「経営は順調そうだった」(近隣店の従業員)という。
一方、看板の設置場所などを巡り、周辺の飲食店とトラブルになることもあった。幸子さんが従業員を激しく叱責する姿もたびたび目撃されており、近隣の店の従業員は「恨みを買うこともあったのではないか」と話した。
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