日本のキャラ弁をアメリカの学校に持たせてみたら、とんでもないことになった!?

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2024年04月30日 21:00  クックパッドニュース

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【ワッキーウッキーのアメリカトレンドレポ】アメリカ在住歴24年のクックパッドアンバサダー・ワッキーウッキーさんがシカゴより最新トレンドをレポート!アメリカで流行っている食材や、日本でもお馴染みのアノ商品の意外な一面などを現地からお届けします。日本とは全く違うアメリカの学校のランチ事情についてご紹介します。

日本の学校でのお昼ご飯といえば、栄養計算された学校給食や、おかずがたくさん入っているお弁当を家から持参するなどが一般的ではないでしょうか。
でも、私が住んでいるアメリカの学校では、それはありえないこと!今回は、リアルなアメリカのランチ事情をレポートします。

毎日ピザやホットドッグも可能⁉️アメリカの学校給食のリアル

日本の一般的な小学校や中学校では給食がつきもの。それを毎日楽しみにしている子ども達も少なくないはずです。アメリカの場合も、もちろん給食はあります。……と言っても、全員で同じものを食べる日本の給食とは全くの別物。

アメリカの学校給食は「ホットランチ」と呼ばれることが多く、生徒それぞれが好きなものを購入して食べるスタイル。そのメニューは数種類しかなく、日本のように栄養士さんが考えに考えたおいしくて健康に良いメニューならまだしも、「えっ!これがランチ?」と思うような物が多いのが現状です。

例えば、ピザ、ホットドック、チキンナゲット、マカロニチーズなどがメインメニューで、あとはフルーツ、ヨーグルト、ゼリー、ドリンク、クッキーなどのサイドメニューも購入可能。


こちらは実際のアメリカの小学校のホットランチ。ソーセージを挟んだだけのホットドックにピリ辛のドリトスのセット

アメリカの子ども達が大好きな定番の物が多いのですが、油っぽいものが多く、かなりのハイカロリー。野菜もほぼ摂れません。自分で好きなメニューが選べてしまうだけに、「ピザが好きだから今日も明日もピザ!」なんてことにもなりかねません。毎日ホットランチにしてしまうと、子どもの健康面においては非常に心配ですし、そもそもお金もかかります。

ですので、もちろん家からランチを持って行くことも多いです。また、ホットランチが提供できるカフェテリアがない学校もあるので、そういった場合も、家から持参か、お昼の時間に親が食べ物を届ける、なんてこともあります。マクドナルドやバーガーキングなどのファストフードで食事を買ってそのまま届ける親もいて、最初にそれを見た時は、「さすがアメリカ!」とひっくり返りそうになりました。

アメリカのお弁当、気になる中身は?

家から持っていくランチにはどんな物があるのでしょうか?映画のワンシーンでよく見かけるのは、ママがサンドイッチを作り、茶色い紙袋にそのまま入れる、専用のケースに入れてバックパックに詰めるなどを見たことがありませんか?実際のお弁当もまさにあんな感じで、映画そのものです。


メインの他に、フルーツやスナックを入れ、定番の茶色い紙袋に名前やメッセージを書く


現地学校用に頑張ったランチはハードケースでサイド2種、ジュース、ヨーグルト付き

私もそれに倣い、子ども達にサンドイッチを作って持たせています。サンドイッチに使うパンは白い食パンや、茶色い麦のパン、クロワッサン、ベーグル、ピタパンなど様々な種類を買い、子ども達が食べ飽きないように工夫しています。


ミニクロワッサンを使うとサンドイッチもいつもよりおいしくなり、子どもが喜びます

パンにはさむ物は、定番のチーズ、ハム、レタスはもちろん、アボカド、きゅうり、トマトなど。時々フライドチキンやエビフライ、ローストビーフなどで豪華にすると子ども達は大喜びします。他にはホットドッグやコーンドッグ(アメリカンドッグ)、グリルドチーズやホットサンドなども持たせます。

あまり大きなサイズのランチになると、バッグパックに入れるのに一苦労したり、重たくなり過ぎて邪魔になるので、なるべくコンパクトに潰れない様に工夫し、ランチ専用のバッグに入れたりもします。映画のようにランチのみを手で持たせた事もありますが、学校やバスに忘れたなどハプニングもあるので、なるべくバッグに入れるようにしています。

細長いタイプのヨーグルトも!アメリカのスーパーで買えるランチグッズ

家から持参するランチの定番は手作りのサンドイッチですが、サイドメニューとして持たせるものは市販品のヨーグルトやスナックなどが一般的です。アメリカのスーパーには、日本ではあまり見ないランチ用の食べ物やグッズが豊富に揃っているのでご紹介します。

ヨーグルトコーナーには子ども達が食べやすく持ち運びに便利な形態で色々と揃っています。学校ランチで人気なのが長細い食べきりサイズのヨーグルトが定番です。


サンドイッチを作る時間がない時には、メインのメニューも市販品で。アメリカの携帯ランチと言えば「LUNCHABLES(ランチャブル)」が有名です。


中に入っているのは、クラッカーとハム、チーズ、オレオクッキー。クラッカーにハムとチーズをはさんでサンドイッチを作り、オレオクッキーはデザートという扱い。身体に良いかはともかく、お手頃価格で、子ども達には大人気です。


こちらは「LUNCHABLES(ランチャブル)」の豪華版。パッケージが大きな箱になり、自分で作るピザキットにチョコレート、ジュース付きです。


「LUNCHABLES(ランチャブル)」以外にも、そのまま持っていけるパックスタイルのランチは種類豊富に揃っています。買って持って行くだけの便利なランチは、手作りランチが出来ない時の救世主!栄養面では心配ですが、どれも子ども達には大人気なんです…。


健康志向の人には、プロテイン、フルーツなどが入っている、バランスが良くヘルシーなランチセットも売られています。


ここ数年で市場を拡大しているジャーに入ったサラダやスナックも人気です。


スーパーには、ランチ用の容器も揃っています。こちらがアメリカで一般的な「お弁当箱」といえるもの。サンドイッチが型崩れや潰れないよう密封性のあるしっかりしたサンドイッチ専用の容器です。


こちらは少し日本のお弁当箱に近いですね。その名も「BENTO BOX」。サンドイッチケースに、サイド2品用のケースとスプーンフォークが付いたケースです。


ほか、定番なのがビニールの密封袋で、スナック用、サンドイッチ用などサイズが豊富に揃っています。


日本のキャラ弁を現地の学校に持たせてみたら大変な事になった!

日本で何年か前にキャラ弁が大流行した時、「日本のママ達はなんて手先が器用なんだ!」と関心したのを覚えています。日本では100均やスーパーで簡単にいろいろなお弁当グッズが入手できるのも強い味方ですよね。 私もがんばってキャラ弁を作り、現地の学校や土曜日にある日本語学校のランチに持たせてみたことがあります。私の子ども達が喜んだのはもちろんですが、現地の子ども達、先生、ランチのお手伝いをしているボランティアの方々からの反響がとても大きくてびっくりました。


チーズをダイカットし海苔で目鼻口を切り抜きおにぎりに飾ると「SoCute!」の連発!

「何これ?食べられるの?」「可愛い〜どうやって作るの?」「信じられない、これ作ったの?」など、子ども達は質問攻めにされたそう。

日系のパン屋で購入したドラえもんパンをそのまま持たせた時は大爆笑されたそうです。


キャラ弁を持って行く度に子どものまわりに皆が集まって来て、嬉しいような恥ずかしいような気持ちだったそうです。

アメリカでも日本でも、ランチは子ども達の楽しみの時間

アメリカでは日本のように給食当番がなく、カフェテリアで自分が持ってきたランチや学校でオーダーしたホットランチをみんなで一斉に食べます。そして驚くのが、そのランチの時間の短い事!なんと15分〜25分前後が多いようです。なぜかというと、カフェテリアに全校生徒が一度に入れないので交代で使うためとか、長いと子ども達の集中力が切れてふざけたりケンカになったりなどの余計なトラブルを避けるため、授業の時間割が詰まっているためなど色々な事情があるようです。

ちなみに、ランチタイムに生徒を見守るボランティアするママ達がいます。その呼び名をランチママと言い、学校での自分の子どもの様子が見られたり、他の子ども達のサポートをしたりと有意義な時間を持てるので、自ら志願する人も多いのだとか。

所変わればランチも変わると、お国柄を垣間見たレポートでした。

TOP画像提供:Adobe Stock

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このニュースに関するつぶやき

  • 見た目で高評価でも、この弁当作りが「妻の役割」にほぼ固定化している事実を知れば、アメリカでの評価は変わると思います
    • イイネ!16
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