トッズ、ミラノ証券取引所での上場廃止が決定

　トッズ（TOD'S）グループ（以下、トッズ）は5月3日、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループ（以下、LVMH）系列の投資会社Lキャタルトンが、株式公開買い付けによって同社の90％以上の株式取得を完了したことを発表した。これにより、トッズは伊現地時間5月8日17時30分に、ミラノ証券取引所において上場廃止となる。

　トッズは2月10日に、ミラノ証券取引所での株式の非公開化を進める方針を発表。創設者のデッラ・ヴァッレ（Della Valle）家とLキャタルトンの合意のもと、3月22日からLキャタルトン傘下のLキャタルトン マネジメント リミテッドが株式公開買い付けを実施していた。買い付け価格は1株当たり43ユーロ。デッラ・ヴァッレ家が大株主としてトッズの株式の54％を、少数株主であるLVMHの子会社 デルフィーヌ S.A.S.が10％を引き続き保有するとともに、Lキャタルトンは3月22日から5月3日までに、株式公開買い付けで13％を、公開買い付け外で13％を取得し、計26％を確保。合計保有株数が非公開化の条件となる90％を超えたため、上場廃止が決定した。5月3日時点での買い付け総額は、約3億7221万ユーロ（約614億円、5月3日時点）となっている。