車中泊の際、倒したシートの上にマットなどを敷かず、そのまま寝ている人が、意外と多いようです。しかしシートがフラットなっていても、でこぼこなどが気になり、安眠できないことが多いと感じます。
車中泊を定期的にするなら、「車中泊用のマット」を用意しておくのがおすすめです。車中泊用マットがあれば、シートのくぼみが気にならず、安眠をサポートしてくれます。
そこで今回は、車中泊歴6年の筆者が、車中泊用マットをおすすめする理由と、選ぶ際にチェックしたいポイント、おすすめの商品を紹介します。
●「マット」は車中泊に必須のアイテム
|
|
車中泊の際、車内のシートを倒しフラット(平ら)な状態にして寝ている人もいるでしょう。しかしシート上で眠ろうとしても、「シートのくぼみや繋ぎ目が体に当たって、痛い……」「シートが気になって、何度も目が覚めてしまう」という経験がある人も多いのではないでしょうか。
車内で快適に眠るためには、倒したシートの上にキャンプや車中泊用に販売されているマットを敷くのがおすすめです。車中泊用のマットは厚みやクッション性があり、表面に余計な繋ぎ目が無いため、倒したシートの上に敷くだけでシートのでこぼこを感じなくなります。
車中泊用マットは、車内はもちろん、キャンプ時にはテント内で使うこともできます。また災害などの非常時も、避難先での睡眠時に役立ちます。
マットは使用時にエア(空気)を入れて膨らませるため、使わないときはコンパクトになります。そのため持ち運びにも便利です。
●「車中泊用マット」を選ぶポイント
|
|
車中泊用のマットを選ぶとき、どのような点を押さえたらよいのでしょうか。
購入前にチェックしておきたいのは、マットの膨らませ方です。車中泊用マットには主に、自身で空気を入れる「手動タイプ」と、バルブを開くことで空気を取り込む「自動吸引タイプ」の2種類があります。
手動タイプは自身で空気を入れる必要があり、使用の際に少し手間がかかりますが、自動吸引タイプよりも厚みがあって、寝心地が良い製品が多いです。大きめサイズの商品も豊富なので、ベッドと変わらない寝心地を実現できます。バンやワゴン車など、車内スペースに余裕がある場合は、こちらがおすすめです。
手動タイプといっても、最近では足踏みで空気を入れられたり、ポンプ付きのものも販売されていたりするため、イメージほどの大変さはありません。
自動吸引タイプは、マットに付いているバルブを開けるだけで自動で空気を取り込み、短時間で膨らむのが魅力。体力や腕力に自信がない人や、運転後にすぐに寝たい人におすすめです。
|
|
マットは手動タイプより若干薄めのものが多いですが、シートのでこぼこは気にならなくなるため、十分安眠することが可能です。収納の際も、自動吸引タイプの方がよりコンパクトになるため、軽自動車など車内スペースが狭い車両での車中泊に最適です。
●車中泊におすすめのマット1:WAQ「インフレータブルマット」
WAQの「インフレータブルマット」は、自動吸引タイプのマットです。弾力性に優れたひし形ウレタンを採用しているので、8cmと薄手であっても寝心地の良さを実現しています。断熱性も高いため、朝晩が冷え込む季節の車中泊でも安心して使用することができます。
バルブを開いてから3分という超短時間で膨らむため、長時間の運転後や、遊び疲れたときなどでも手軽に使うことができます。
サイズは約192(縦)×65(横)×8(厚み)cmで、ミニバンの後方部にぴったり収まるサイズ感が魅力。マットを2枚連結すれば、車中泊用ベッドとして使用することも可能です。
裏面には滑り止めも付いているので、寝返りを打ってもマットがずれることはありません。
さらに、ショルダーストラップ付きの収納袋が付属しているので、持ち運びもラクチンです。価格は6980円(税込、以下同)です。
●車中泊におすすめのマット2:HIKENTURE「エアーマット」
HIKENTUREの「エアーマット」は手動タイプのマットですが、空気を簡単に入れることができるポンプバッグが付いています。そのため、空気を入れる手間と時間を大幅に削減可能です。価格も3000円前後と、お手頃なのも魅力の1つです。
体重を均等に分散し、体の沈みすぎを防ぐので、バランス良く体重を支えることができます。サイズは約190(縦)×60(横)×7(厚み)cmと、長身の人も安心のサイズ感。収納時には約27(縦)×8(横)cmとコンパクトになるため、バックパックに入れて持ち運ぶことも可能です。
また、生地には耐水加工が施されており、ぬれたり汚れたりしても、サッと拭き取るだけ。お手入れが簡単なのもうれしいポイントです。
●車中泊におすすめのマット3:GDREAMT「エアーマット」
GDREAMTの「エアーマット」は厚さ13cmと、超厚手のエアーマットなので寝心地は抜群です。
手動タイプですが、エアーマットを足で踏むだけの簡単仕様。電動ポンプがなくても、足踏みだけで2分程度で膨らますことができます。
マットは多層構造で、内部にサポートベルトがあるため壊れにくく、気密性・耐久性にも優れています。長期間、安心して使い続けることができます。
サイズは約196(縦)×70(横)×13(厚み)cmと、車内での使用にちょうど良い大きさ。収納時は約30(縦)×15(横)cmとコンパクトになり、付属の収納袋に入れて手軽に持ち運ぶことができます。販売価格は5000円前後です。