新卒採用支援サービスの市場規模が拡大している。矢野経済研究所(東京都中野区)が調査結果を発表し、2022年度の同市場はサービス提供事業者の売上高ベースで1312億4000万円(前年度比7.1%増)だった。2023年度は1385億6000万円(同5.6%増)、2024年度は1459億7000万円(同5.3%増)を見込む。
2022年度は企業側の新卒採用意欲が高まったことに加え、コロナ禍で停滞していた集合型イベントなどの対面サービスが再開。売り手市場の中で採用活動の多角化が進んだ。その結果、新卒採用支援サービス全般に対するニーズが高まり、市場が拡大した。
企業がインターンシップで得た学生情報を採用選考で活用する「採用直結型」のインターンシップが可能となったことも影響している。インターンシップ生を募集するためにプレサイトに掲載する企業が増加し、関連イベントへ出展する企業も増えた。
矢野経済研究所は「新卒採用支援サービスは、デジタル技術を活用したサービスの多機能化などにより、さまざまな求人企業からの需要を取り込むことで、当面の間、市場を拡大させていく」と予測している。
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1〜3月に、新卒採用支援サービス事業者、有力大学法人などを対象に、専門研究員による直接面談(オンライン含む)と電話・メールによるヒアリング、文献調査を実施した。
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