◆ 防御率1.66も5試合連続未勝利
中日は延長11回までもつれた阪神との接戦を0−1で落とし3連勝とはならず。再び借金2となった。
先発の小笠原慎之介は立ち上がりから安定。6回は中堅・岡林勇希、7回は左翼のオルランド・カリステがライナー性の飛球を好捕するなど、バックも堅い守りで左腕を盛り立てた。8回までテンポ良くゼロを刻んだ小笠原だったが、0−0のまま迎えた9回、先頭打者に二塁打を許したところで降板。立浪和義監督は無死二塁の場面で守護神のライデル・マルティネスをマウンドに送り込んだ。
続く3番・近本光司は申告敬遠。無死一、二塁と塁を詰め、マルティネスは続く大山悠輔を空振り三振に仕留めた。シェルドン・ノイジーは中飛に打ち取り二死一、三塁。最後は6番・渡邉諒を見逃し三振に仕留め見事な火消しでゼロを刻んだ。
投手陣の力投に応えたい打線だったが、阪神先発・大竹耕太郎の前に7回まで無得点。6回は先頭の4番・細川成也が左中間への二塁打を放ったが、5番・中田翔、続く石川昂弥はいずれも遊ゴロに倒れるなど無得点に終わった。最後まで得点を奪えず今季6度目の完封負け。延長11回表に失点した齋藤綱記に今季初黒星(2勝)が記された。
小笠原はマルティネスの助けも借りながら、8回0/3で97球を投じ、4安打無失点、5奪三振1四球の力投。防御率は1.66に良化したが、またしても今季2勝目はお預けとなり、これで5試合連続未勝利となった。
15日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では小笠原の好投を取り上げ、番組MCの真中満氏は「小笠原が登板したときは38イニング連続無得点と援護がないんですよ。内容は非常にいいんですけど、ちょっと気の毒というか…」と“無援護”ぶりを紹介。解説者の谷沢健一氏も「あそこで代えるかかね、とは思った。ちょっとベンチ内も慌ててましたよね」と同情した。
真中氏に『勝利の女神が惚れた男』と紹介された解説者の五十嵐亮太氏は、「いいピッチングをしていても(点が)入らないのは仕方がない。こればっかりは我慢しかないと思います」とキッパリ。五十嵐氏は現役時代の2000年に、中継ぎ登板のみでシーズン11勝をマーク。「しかも前半戦だけでね」と付け加えたが、白星を手繰り寄せる秘訣については「たまたまなので」と、偶然だったことを強調した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』