埼玉県戸田市笹目の首都高速池袋線下りでトラックが渋滞の列に追突し、3人が死亡した事故で、警視庁は17日、自動車運転処罰法違反(過失運転致死)容疑で、逮捕されたトラック運転手の降籏紗京容疑者(28)の勤務先を家宅捜索した。
降籏容疑者が過去に2回事故を起こしていたことも判明。同容疑者は「体調が悪く、運転前に風邪薬を飲んだ」と話しているといい、同庁は勤務実態などを詳しく調べる。
捜査関係者によると、捜索したのは、運送会社「マルハリ」(札幌市)の神奈川県厚木市にある営業所。
事故は14日午前7時35分ごろ発生した。降籏容疑者が運転するトラックが渋滞の列に追突し、いずれも乗用車に乗っていた3人が死亡した。
現場にブレーキ痕はなく、トラックが減速せずに突っ込んだとみられる。降籏容疑者は「ぶつかった時、意識がなかった」と供述している。
マルハリは事故後、ホームページに「お亡くなりになった方々の冥福をお祈り申し上げる。原因究明に向けて全面的に捜査に協力していく」とのコメントを掲載した。