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前回からの続き。私はアスカ。30代半ばで、夫と3歳になる娘と暮らしています。学生時代の友だち・ミヤに声をかけてもらって、私たちは数年ぶりの再会を果たしました。楽しい時間を過ごせると思っていたのですが、ミヤの口からでてきたのは不妊治療の悩みの数々。知識のあまりなかった私は的確なアドバイスができないと判断し、咄嗟に話をそらしてしまいました。しかし帰宅後に、「話をちゃんと聞いてもらえなくて悲しかった」とメッセージが……。どう返事したらいいものかと考えていたら、そのメッセージは消されてカフェへのお誘いに。私たちはまた会うことになりました。
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「誤解されたらイヤだから言わせてもらうとね……私、すごく悩んでいるのがわかったから、無神経な返事をしちゃいけないって思ったの」私は正直に、自分の気持ちをミヤに伝えました。
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「あのときは自分の目線でしか考えられなかったけれど、アスカの立場なら私もそうしてたなって後から気付いた……ごめん」とミヤも自分の思いを話してくれました。
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私には、今までまわりに不妊治療を経験した人がいなかったし、私自身も詳しくない。いい話もできなければアドバイスもできない。それに、気のきいた言葉も言えないと思う。だけど……「それでもよかったら、私にも不妊治療の話、聞かせて?」私は勇気をだしてミヤにそう言いました。
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不妊治療を乗り越えて、ついにお腹に赤ちゃんを授かったミヤ。ミヤの子どもが生まれてくるのがとても楽しみです。
あのときミヤから来たメッセージに、感情的に返さなくてよかった。ミヤもメッセージを送り直してくれてよかったし、思っていることを伝えてくれてよかったです。
少しずつお互いの行動が違っていたら、今こんなふうにやりとりをする友人関係ではいられなかったかもしれません。
それに、子どもが生まれたら、私たち2人の関係性もまた少し変わっていくのでしょう。
しかしこれからもずっと、互いを想いあえる仲の良い友だちでいたいと思っています。
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