東京から新幹線…「新神戸」よりも、一駅先の「西明石」まで買った方がおトク!? JR往復割引「601キロ」のカラクリ

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2024年05月19日 08:10  まいどなニュース

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山陽新幹線の新神戸駅(健太 上田/stock.adobe.com)

乗車する距離が長ければ長いほど、運賃が高くなるという事例は鉄道のみならず、あらゆる交通機関で当てはまります。しかし、長く乗れば安くなるケースもあります。それが「東京都区内〜神戸市内を往復する際、明石駅まで購入すると安い」というものです。一体、どれくらい安く、どういうからくりで安くなるのでしょうか。

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往復割引がポイント

まずは、東海道・山陽新幹線東京〜新神戸間、東京〜西明石間で比較してみましょう。東海道・山陽新幹線で東京〜新神戸間を往復し、「のぞみ」普通車指定席(通常期)を利用すると仮定します。往復の運賃は計30,980円です。

次に新神戸駅の西隣にある西明石駅で見ていきます。西明石駅は明石市に属するため、JRが定める神戸市内には含まれません。東京〜西明石間「のぞみ」普通車指定席(通常期)の往復運賃は計30,740円です。

東京〜西明石間の営業キロは612.3キロ、東京〜新神戸間の営業キロは589.5キロです。東京〜西明石間の方が東京〜新神戸間よりも長いですが、往復運賃は計240円安くなります。

「長く乗った方が安くなる」という不思議な現象が起こる理由として「往復割引」が挙げられます。JR各社では営業キロ601キロ以上区間の往復乗車券を購入すると、往路・復路ともに乗車券が1割引きになる「往復割引」を定めています。

先述したように、東京〜西明石間の営業キロは601キロを超えるため、往復割引が適用されます。一方、東京〜新神戸間の営業キロは601キロ以下のため、往復割引は適用されないというわけです。

 乗車券は明石駅を使うのがコツ

先ほどはわかりやすく説明するために東海道・山陽新幹線東京〜新神戸間、東京〜西明石間で比較しました。

東京都区内〜新神戸間を往復する際、往復乗車券を「東京都区内〜明石駅」、特急券は「東京駅〜新神戸駅」にします。東京都区内〜神戸市内間の往復乗車券は18920円、東京都区内〜明石間の往復乗車券は17620円です。そのため、「東京都区内〜明石駅」の方が1300円オトクになります。なお、往復乗車券を西明石駅発着にしてもオトク額は変わりません。

新神戸駅はJRが定める神戸市内の駅です。したがって、三ノ宮駅ならびに三ノ宮駅以西に位置する神戸市内の駅では上記の割引制度が利用できます。

神戸市内にある三ノ宮駅以東の各駅はご注意

しかし、三ノ宮駅以東に位置する神戸市内の駅、つまり灘駅、摩耶駅、六甲道駅、住吉駅、摂津本山駅、甲南山手駅では上記の割引制度は利用できません。

なぜなら、これからの駅は新神戸駅・三ノ宮駅を基準にすると、明石駅とは逆の方向にあるからです。そのため、明石駅までの乗車券を持っていると、三ノ宮〜下車駅間の運賃を請求されることに。解決案として、新大阪駅経由にし、乗車券を明石駅までにすると往復割引が適用されます。

なお、新神戸〜三ノ宮の間にはJR線はなく、神戸市営地下鉄線もしくは神戸市バスに乗車します。新神戸〜三ノ宮間は別料金。神戸市営地下鉄ですと片道210円です。

今までの説明をまとめると東京都区内〜神戸市内間(新神戸駅経由)を往復する際、「新神戸駅、三ノ宮駅、三ノ宮駅以西の各駅」「三ノ宮駅以東の各駅」に場合分けします。

前者の場合、往復乗車券を明石駅までにするとオトクになる。後者の場合、新神戸駅経由だと明石駅を利用した割引制度は利用できません。この場合は新大阪駅経由にすることにより、往復割引が適用されます。

他にも、明石駅・西明石駅を利用した割引テクはあります。勉強する価値はあるように思います。

(まいどなニュース特約・新田 浩之)

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  • そういう事を大々的に報道するとJRに往復割引を廃止しようと思わせてしまう。
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