『THE SECOND』成功の秘けつ 有田&華大の起用、漫才師の駆け引き、ネタ時間の妙、タイマンから生まれる“チーム感”

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2024年05月20日 18:01  ORICON NEWS

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『THE SECOND〜漫才トーナメント〜2024』優勝者記者会見に出席したガクテンソク(左から)よじょう、奥田修二(C)ORICON NewS inc.
 4時間10分の大型生特番が、とても濃密に、そしてあっという間に過ぎていった。“結成16年以上”の漫才師たちによる、フジテレビの賞レース『THE SECOND〜漫才トーナメント〜2024』の第2回が18日に生放送され、芸歴19年目のガクテンソクが王者に輝いた。そこにいたるまでのドラマと、今回から“ハイパーゼネラルマネージャー”に就任したくりぃむしちゅー・有田哲平、“スペシャルサポーター”となった博多華丸・大吉など、さまざまな視点から成功の秘けつを迫りたい。

【全身カット】喜び爆発!激闘を見事制したガクテンソク

■ギャロップが“凱旋漫才” 東野幸治は冒頭から切り込む

 オープニングは、昨年“初代王者”に輝いたギャロップによる漫才という“粋な演出”で幕開け。会場からの大歓声で迎えられた2人だったが「こんなご褒美がいただけるなんて…、こんなにもカロリーの高いご褒美があるんですか?」「去年より緊張しております(笑)」と笑わせて、しっかり“凱旋漫才”で会場を沸かせた。

 その後は「あきらめなかった者は、いつか報われる」とのナレーションから始まる“煽りVTR”へと突入し、ファイナリストたちを紹介。VTRが明けると、MCの東野幸治が冒頭から「1年ぶりでございますけども。先に言っときます。松本さんは来ません(笑)。言っとかんとね」と切り込み「ギャロップが優勝しまして、オープニング漫才していただきまして、ありがとうございます!無事、2回目を迎えることができまして、ありがとうございます!去年終わって、僕はすぐ家に帰ったんですよ。スタッフとベテラン漫才師たちで焼肉行ったらしいんですけど、ベテランやから肉が余ったと(笑)。夢のある大会のはずなんです。煽りVTRで、『僕は一度死にました』とか悲しい文言ありましたけど、どうか4時間笑っていただきたい」と笑顔で呼びかけた。

 そんな中、新たな加入で期待されていた有田&華大とのクロストークへ。東野から「有田さーん!本当にありがとうございます!」と迎えられた有田は、恐縮して頭を下げながら自身の役どころについて「審査員とか、賞レースのやつは今までお断りしてきて、今回もアンバサダーとかお断りしたんですよ。そうしたら、フジテレビの方が『ハイパーゼネラルマネージャーで、いかがですか?』と言われて『わかりました』って」とニヤリ。

 有田が続けて「ちょい後輩くらいのベテランの漫才が大好きで…」と打ち明けつつ「我々もSECONDなんで、言ったら、前任者がいらっしゃいますから。SECONDなんで」とやや言い淀んでいると、東野が「松本さんって、名前を出しても大丈夫なんです!休業中なだけですから」と笑顔でツッコミ。その後、宮司愛海アナが「コンビ名が海砂利水魚からくりぃむしちゅーに改名したということをきっかけにブレイクされたということで、まさにSECONDにふさわしい」と『THE SECOND』との縁を伝えられると「今、初めて知りましたけど、シンパシーを感じています」と笑みを浮かべていた。一方、大吉は自身の立ち位置を「『すべらない話』を見に来た叶姉妹」と紹介すれば、華丸も「僕は『M-1』見に見たマナカナちゃん」と続けるなど、それぞれの持ち味を生かしたコメントが飛び出した。クロストークで温まったところで、いよいよ本戦が幕を開けた。

■金属バット、ハンジロウのつかみを巧みに利用 ネタ内容も比較的自由に

 第1試合先攻のハンジロウは「僕だけ和田アキ子さんと同じ髪型で…」とのつかみで笑いを誘った後は「元嫁カフェ」を舞台にした、演技力も光る構成で勝負。対する金属バットも、ハンジロウのつかみを見事に利用して「すみませんね、私だけ、お墓から出てきたあいみょんみたいな髪型してね」でつかむなど、タイマンで戦う『THE SECOND』ならではの展開に。「大阪交通安全かるた」というタイトルからは想像できない、金属バットらしいネタで、見事に勝ち上がった。

 この金属バットのネタを見ながら、初戦のネタを変えたのがガクテンソクだった。優勝後の会見で、奥田修二が「金属バットがすごくいい点数を出したので、1本目でやろうと思ったネタじゃないと、金属バットと戦っても勝てないなと。だから、ラフ次元とやる時、めっちゃ怖かったんですけど『きょう1個もネタ合わせしてなかったネタでいかへん?』って」と舞台裏を告白していたが、このような舞台裏の駆け引きも魅力のひとつだ。そんな様子はみじんも感じさせず、第2試合に登場したガクテンソクはラフ次元との戦いを制した。

 審査の方法は、会場の一般審査員100人が「とても面白かった:3点」「面白かった:2点」「面白くなかった:1点」を投票。『M-1グランプリ』の審査員も務めている大吉は「誰とも、何とも比べなくていい、シンプルに、めちゃくちゃいいシステム」と賛辞を送っていた。ネタ時間も6分以内だが、芸人たちのネタを数多く見届けている有田も「普通の番組を見ている感じで、パッと見たら3分半とかですからね。そこから、もうひと盛り上がりが必要になるっていうのが、プロを感じますよね」とうなった。

 総合演出の日置祐貴氏にインタビューを行った際に「出ていただけるからには、ベストな状態でやっていただきたい」との言葉が返ってきたが、こうした審査のシステムやネタ時間もさることながら、ネタの中身についても、かなり漫才師たちの希望が限りなく100%に近い割合で反映されていると感じた。本来であれば、ゴールデンの生放送となると、さまざまな規制もありそうだが、金属バットの第1試合を筆頭に、第3試合のタモンズ、第4試合のタイムマシーン3号による「悪魔のドラえもん」など、比較的自由にネタを披露しているように見受けられた。

■タイマン経て芽生えた“チーム感” 有田&華大のやさしい目線

 “ベストな環境”という意味では、4時間10分の長丁場となったが、テンポ感もよく、審査員の投票をCM中に設けるなど、ネタに集中しながら見ることができる態勢もより整ってきたようにも思えた。タイマン形式を経たからこそ芽生えた“チーム感”もあり、優勝会見で、ガクテンソクのよじょうがこう評していた。

 「語弊ありますけど『M-1』みたいにギスギスしていないというか(笑)。みんなが対戦相手なんですけど『よかったな!』『頑張ってください』みたいな声かけが普通になっているので、ホントに自分らだけがうれしいじゃない感じがします」「めっちゃええ雰囲気ですよ。最後、決勝に出ていく時も、金属バットとかラフ次元が『頑張ってください』って言ってくれて『いってくるわー』みたいな感じだったので、ホンマに緊張がやわらぐというか…」

 有田&華大のチームも噛み合っていた。決勝後、有田が「文句のない戦い。ガクテンソクには漫才師のすごみ、ザ・パンチにはお笑い芸人のすごみを見させていただきました」と評すると、華丸は「ザ・パンチは、別に相談受けたわけじゃないけど、やめんでよかったね」と声をかけ、大吉も「16年ぶりの『砂漠でラクダに逃げられて〜』で、あんなに沸くんだから、あなたたちは死んでなかったのよ。あしたからも頑張りましょう」とやさしく強く背中を押していた。東野&宮司アナのMCも盤石で、漫才師たちのドラマに欠かせない存在だった。

 「彼らは今、全盛期」とのキャッチフレーズに偽りなしの『THE SECOND』。早くも3回目が楽しみだ。

■『THE SECOND〜漫才トーナメント〜2024』
<第1試合>
ハンジロウ:271点(1点:0人、2点:29人、3点:71人)
金属バット:291点(1点:0人、2点:9人、3点:91人)

<第2試合>
ラフ次元:255点(1点:2人、2点:41人、3点:57人)
ガクテンソク:288点(1点:0人、2点:12人、3点:88人)

<第3試合>
ななまがり:268点(1点:3人、2点:26人、3点:71人)
タモンズ:269点(1点:1人、2点:29人、3点:70人)

<第4試合>
タイムマシーン3号:273点(1点:1人、2点:25人、3点:74人)
ザ・パンチ:284点(1点:0人、2点:16人、3点:84人)

<準決勝第1試合>
ガクテンソク:283点(1点:1人、2点:15人、3点:84人)
金属バット:273点(1点:2人、2点:23人、3点:75人)

<準決勝第2試合>
タモンズ:264点(1点:0人、2点:36人、3点:64人)
ザ・パンチ:278点(1点:4人、2点:14人、3点:82人)

<決勝>
ザ・パンチ:243点(1点:4人、2点:49人、3点:47人)
ガクテンソク:294点(1点:0人、2点:6人、3点:94人)

このニュースに関するつぶやき

  • 漫才の大会で有田を呼ぶのには違和感で、吉本以外で漫才師で華大クラスがいないことが問題
    • イイネ!2
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