新しいビーチ文化で海をきれいに 「ビーチクリーン in 逗子海岸」

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2024年05月21日 12:30  OVO [オーヴォ]

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記念撮影する参加者

 「海をきれいにし、海を楽しみ、海について学ぶ」。海岸の清掃活動の後、ビーチテニスとピラティスで汗を流し、海の環境問題クイズに挑戦するイベント「ビーチクリーン in 逗子海岸」が5月18日、神奈川県三浦半島の逗子海岸で行われた。安全で美しいと認められたビーチやマリーナに与えられる国際認証「ブルーフラッグ」の普及活動を行う一般社団法人「日本ブルーフラッグ協会」とNPO法人「湘南ビジョン研究所」(それぞれ片山清宏代表理事・理事長)が主催し、家電メーカーのハイセンスジャパン(川崎市)が協賛した。

 夏かと思えるほどの日差しが照る中、集まった約50人にごみ袋とトングが行き渡ったところで、主催者が声を掛けた。「では、今から15分間、海岸のごみを拾ってください」。清掃活動と銘打つにはやや短すぎるような気もする。友人がハイセンスで働いている縁で、仲間4人と参加したフランス人女性マイリス・ティスランさんも「フランスのビーチよりごみが少なくてきれい。でも15分は短すぎ」と話した。

 続いて参加者は2組に分かれ、ビーチテニスとピラティスを順に体験。ビーチテニスは、イタリア発祥で柄の短いラケットでボールをノーバウンドで打ち返す。日本ビーチテニス連盟の大住寛理事長から簡単な指導を受けた参加者は、砂浜を踏みしめる感覚を楽しみながらラケットを振った。大住理事長は「日本のビーチ文化も、海水浴中心から日光浴やスポーツに変わってきている。海水浴シーズンの7、8月だけでなく、1年を通して人が入り、ビーチをきれいにしようという効果が出てくる」と説明した。

 一方のピラティスは、「今日はインナーマッスルをビシバシ鍛えてもらいます」というインストラクターのYUUKAさんのかけ声で始まった。ゆっくりした動きだが、意外にきつい。運動不足な上に、普段使わない筋肉を動かすことに悪戦苦闘し、バランスを崩す参加者が続出。「みなさん、かなり面白いことになってますよ」と犹臆端圓い犬雖瓩鬚靴YUUKAさんは「今の自分の体を恥ずかしがるのでなく、面白がることで頑張ろうという気持ちになってもらえれば」と狙いを話した。普段からビーチスポーツの団体と組んで「ビーチ・ピラティス」を広めているという。

 最後は「海の環境問題クイズ」。協賛のハイセンスジャパンが、1等賞品に大画面液晶テレビを出しているとあって参加者も熱が入った。世界の海中のプラスチックごみが800万トンに上る、このままのペースでいくと2050年にはプラごみの量が魚の量を上回る、といった知識がクイズを通して身につく。隣の葉山町から来た小学4年生の男の子は「海には、むちゃくちゃごみがあることは知ってたけど、こんなにとは」と驚いていた。

 ここまで約2時間。いいことをして、気持ちいい汗をかき、ちょっと物知りになると、思いも寄らなかった充実感に包まれる。と同時に、片山理事長の狙いも分かってきた。「海を好きになり、海を守ろうという気持ちになるきっかけづくりが目的。清掃活動を長くやっても押しつけになるだけ。それより『もっとやりたかった』『またやりに来たい』という気持ちが残る方がいい」

 ハイセンスは中国企業で中国語表記は「海信」。2021年からこの活動に協賛するハイセンスジャパンの石橋和之マーケティング部部長は「われわれは『海を信じる』会社。海岸清掃活動だけなら他にもあったが、ここは『海を楽しみ、その良さを享受し続けるためにきれいにしよう』というところまで考えている活動ということで、サポートさせてもらっている」と話した。

 片山さんらが普及に努めるブルーフラッグは1985年にフランスで始まった制度で、現在はデンマークに本部がある。海水の質、ビーチの清潔さ、車いすでのアクセス、年5回以上の環境教育など、33の基準を満たしたビーチやマリーナに「ブルーフラッグ」認定が与えられる。現在、世界51カ国に5038カ所、そのうち日本に14カ所がある。片山さんは「2030年までに国内100カ所を目指している」と話した。

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