AMDが中小規模サーバ向けCPU「EPYC 4004シリーズ」を発表 Socket AM5採用でコストを抑制

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2024年05月21日 22:41  ITmedia PC USER

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新たに登場するEPYC 4004シリーズは、外観的にデスクトップPC向けの「Ryzen 7000/8000シリーズ」と酷似している

 AMDは5月20日(米国太平洋夏時間)、PCベースの中小規模サーバ向けの新型CPU「EPYC 4004シリーズ」を発表した。本CPUを搭載するサーバは、順次発売される予定だ。


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●EPYC 4004シリーズの概要


 EPYC 4004シリーズは、Zen 4アーキテクチャを採用する「第4世代EPYCプロセッサ」のエントリーモデルで、「価格(コスト)重視の中小企業が導入するシングルプロセッサ構成のサーバ」で使われることが想定されている。直接的には、Intelの「Xeon Eプロセッサ」と競合する製品ともいえる。


 CPUソケットは、デスクトップPC向けのRyzen 7000シリーズやRyzen 8000シリーズと同じく「Socket AM5(LGA1718)」で、CPUコア数やTDP(熱設計電力)にはバリエーションがある。ターゲットユーザーと設計面の都合から、マルチプロセッサ構成には対応していない。


 主な仕様は以下の通りとなる。


・CPUコア:Zen 4アーキテクチャ(4基8スレッド〜16基32スレッド)


・GPUコア:RDNA 2アーキテクチャ(DisplayPort 2.0/HDMI 2.1出力対応)


・対応メモリ:DDR5 DIMM×2チャンネル(ECC対応:最大192GB)


・PCI Expressバス:最大28レーン


・USBポート:USB 3.2 Gen 2x2対応(USB4対応はオプション)


ラインアップ


 EPYC 4004シリーズのラインアップは以下の通りとなる。なお、モデル名の末尾の「P」はシングルプロセッサ専用であること、「X」は3D V-Cacheテクノロジーを適用してL3キャッシュを増量したモデルであることを意味する。


・EPYC 4124P


・CPUコア:4コア8スレッド(3.8GHz〜5.1GHz)


・L3キャッシュ:16MB


・TDP:65W


・想定価格(1000個購入した場合の1個当たり):149ドル(約2万3000円)


EPYC 4244P


・CPUコア:6コア12スレッド(3.8GHz〜5.1GHz)


・L3キャッシュ:32MB


・TDP:65W


・想定価格(1000個購入した場合の1個当たり):229ドル(約3万6000円)


EPYC 4344P


・CPUコア:8コア16スレッド(3.8GHz〜5.3GHz)


・L3キャッシュ:32MB


・TDP:65W


・想定価格(1000個購入した場合の1個当たり):329ドル(約5万1000円)


EPYC 4364P


・CPUコア:8コア16スレッド(4.5GHz〜5.4GHz)


・L3キャッシュ:32MB


・TDP:105W


・想定価格(1000個購入した場合の1個当たり):339ドル(約5万3000円)


EPYC 4464P


・CPUコア:12コア24スレッド(3.7GHz〜5.4GHz)


・L3キャッシュ:64MB


・TDP:65W


・想定価格(1000個購入した場合の1個当たり):429ドル(約6万7000円)


EPYC 4484PX


・CPUコア:12コア24スレッド(4.2GHz〜5.7GHz)


・L3キャッシュ:128MB


・TDP:120W


・想定価格(1000個購入した場合の1個当たり):599ドル(約9万3000円)


EPYC 4564PX


・CPUコア:16コア32スレッド(4.5GHz〜5.7GHz)


・L3キャッシュ:64MB


・TDP:170W


・想定価格(1000個購入した場合の1個当たり):699ドル(約10万9000円)


EPYC 4584PX


・CPUコア:16コア32スレッド(4.2GHz〜5.7GHz)


・L3キャッシュ:128MB


・TDP:120W


・想定価格(1000個購入した場合の1個当たり):699ドル(約10万9000円)


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