「京急蒲タコハイ駅」抗議受けサントリーが広告縮小 「酒場開店は予定通り実施いたします」

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2024年05月28日 13:24  ORICON NEWS

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京急蒲田2番線での「京急蒲タコハイ駅酒場」(6月8日、9日に実施予定)
 サントリー、京浜急行電鉄、大田区商店街連合会のコラボ企画「京急蒲タコハイ駅」が、NPO法人であるASKからイベント中止の訴えを受けたことについて、サントリー広報がORICON NEWSの取材に応じた。

【写真】「京急蒲タコハイ駅酒場」メニュー(6月8〜9日予定)

 コラボ企画は、18日から6月16日までの期間、東京・蒲田の街を盛り上げる施策として、京急蒲田駅や京急蒲田駅周辺エリアで各種施策を実施。同期間の駅名を「京急蒲タコハイ駅」とし、構内や周辺の各種装飾を“蒲タコハイ”仕様に変更。CMキャラクターを務める田中みな実によるアナウンスも実施した。また5月18〜19日、6月8〜9日の4日間、京急蒲田2番線で「京急蒲タコハイ駅酒場」も開催するとしていた。

 その後、NPO法人のASKがコラボ企画開催の前日17日、サントリーと京浜急行電鉄宛てにイベントの中止を申し入れ、書面も公開した。その理由として、「駅は不特定多数が利用する極めて公共性が強い場です。 乗客には、20歳未満、ドクターストップで禁酒・断酒中の人や飲めない体質の人もいます。 また、早朝からの通勤・通学や勤務の移動時に酒類広告はなじみません」などとした主に2点を説明。「京急蒲タコハイ駅」への駅呼称変更と、ホームでの酒場開店の中止を求める申し入れ書を公開した。

 この申し入れを受けたサントリーは「頂いたお声を真摯に受け止め対応いたしました」として、広告の装飾を変更。駅看板の特別装飾の期間を短縮したほか、駅構内に掲出する予定だった広告も縮小した。

 今後のイベント内容については、「『ホームでの酒場開店』は、予定通り実施いたします。 (6月8日(土)、9日(日)に実施する予定です。)」と回答。

 また、駅でのアルコール広告についてSNSで賛否の声が上がったことについて、「当社は、業界自主基準等に則り、20歳未満飲酒・飲酒運転・妊娠中授乳期の方の飲酒、多量飲酒等の不適切な飲酒防止に努め、お酒を控えている方、お酒が飲めない方への配慮をした上で、酒類販促活動を実施しており、今回もその考えに基づいて実施しています」と説明。

 そのうえで「一方で今回の活動の一部においてふさわしくないといったお声をいただいたことも確かであり、真摯に受け止め対応していきます」と回答した。

 NPOの抗議についてSNSでは賛否の声が寄せられ、抗議に同意するとして「タバコCMがTVから消えたように、酒類(特にビール系飲料)のCMもTVから廃絶すべき!酒好きはTVCM無関係に買いますから」「厳しいなとは思ったけど『面白ければOK』『人が楽しんてることにケチ付けるな』という幼稚な意見が蔓延する世の中なので公共空間はこれくらい厳しいほうがいいかもね」という声が寄せられた。

 一方、反対とする意見は「既に行われたイベントは盛況の様ですし」「僕はこのイベントは完全支持しますよ」「率直思いとして、何がダメなの?」「抗議内容に違和感しかない」などのコメントが寄せられた。

このニュースに関するつぶやき

  • 正義とは個々人の倫理観から生まれるものですし、この手の「集団正義」をそもそも矛盾の産物と思ってしまいます。「他者の自由を奪う偽善を嫌う人もいる」というカウンター理屈も一応可能ですから。
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