香港前場:ハンセン1.5%安で続落、上海総合は0.3%上昇

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2024年05月29日 14:01  サーチナ

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サーチナ

 29日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比289.87ポイント(1.54%)安の18531.29ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が104.54ポイント(1.56%)安の6581.59ポイントと続落した。売買代金は615億9570万香港ドルとなっている(28日の前場は552億1990万香港ドル)。
 米金利高が嫌気される流れ。米利下げが先送りされるとの見方が広がり、昨夜の米債券市場では米10年債利回りが約4週ぶりの水準に上昇している。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は28日、「インフレ鈍化の兆候が明らかになるまで利下げを急ぐ必要はなく、利上げの選択肢もありうる」とメディアインタビューに答えた。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の高止まりも懸念されている。人民元安の進行も懸念材料。29日の上海外国為替市場では、対米ドルの人民元が昨年11月以来の安値を付けた。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を前日に続き元安水準に設定している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)とオンライン医療の京東健康(6618/HK)がそろって4.2%安、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が4.1%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の銀行・保険が安い。中国農業銀行(1288/HK)が2.6%、中国建設銀行(939/HK)が2.1%、中国工商銀行(1398/HK)が1.9%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.5%、中国平安保険(2318/HK)が1.9%ずつ下落した。
 医薬セクターもさえない。石薬集団(1093/HK)が2.6%安、中国生物製薬(1177/HK)と信達生物製薬(1801/HK)がそろって2.4%安、康希諾生物(6185/HK)が1.8%安で引けた。
 半面、非鉄セクターはしっかり。中国宏橋集団(1378/HK)が3.1%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.4%、中国アルミ(2600/HK)が1.7%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が1.6%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.33%高の3119.90ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。素材株、エネルギー株、不動産株、空運株、インフラ関連株、食品・酒造株なども買われた。半面、銀行・保険株は安い。公益株、医薬株も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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