リヴァプールには感謝の一方…クロップ監督、チェルシーやマンUの上層部を批判?

0

2024年05月29日 17:04  サッカーキング

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

サッカーキング

リヴァプールを退任したクロップ監督 [写真]=Getty Images
 リヴァプールを退任したユルゲン・クロップ監督が、同クラブの上層部への感謝を語った一方、ライバルたちの上層部には批判も口にした。28日、イギリス紙『ガーディアン』が伝えている。

 2015年10月からリヴァプールを率いてきたクロップ監督は、2018−19シーズンにはチームを14年ぶり6度目のCL制覇に導いたほか、翌2019−20シーズンにはプレミアリーグで30年ぶりの優勝を成し遂げるなど、これまで合計8つのタイトルを獲得してきた。しかし、今年1月に突如今シーズン限りで退任することを発表し、約9年間続いた長期政権の幕を迎えた。

 そんなクロップ監督はリヴァプール市内にある『M&S Bank Arena』で開催されたファンとの送別会に出席。約1万1000人が訪れた同会の質疑応答で、オーナーたちから十分な資金的援助を受けたと思うかと聞かれると、「リヴァプールが無制限の資金を持つクラブだと想像できるか?」と答えながら、次のように続けた。

「キリアン・エンバペや(ジュード・)ベリンガム、(アーリング・)ハーランドがここに来たと想像してみてください。それは私たちではない。合わないのだ。私たちは自分たちのやり方で勝ち取り、リヴァプール流にそれを成し遂げたんだ。私たちは厳しい話し合いをしたけど、他のクラブは同時にそれをしなかった」

「私たちは新しいスタンド2つと新しいトレーニング場を建設し、(旧練習場の)メルウッドを買い戻した。そもそも、最初にそれを売却したのが私が聞いた中で最も愚かなアイデアだったと思うけどね。オーナーたちはオーナーたちのやりたいことをする。彼らはお金を稼ぎたいんだ。残念ながら、そう言わなければならない。彼らは日々のお金を稼いでいるわけではない。彼らは投資をしている。それが世界全体の流れだ」

 さらに、クロップ監督は「ロンドンのクラブや他のスタッフたちを買収した連中ではなく、私たちにはこのようなオーナーたちがいてくれることを本当に喜ぶべきだ」とリヴァプールのオーナーたちとは違って2022年5月にオーナーが交代して以降、(暫定監督を含め)5人の指揮官を解任してきたチェルシーの上層部への批判も口にした。

「もし、彼らが経営陣だったら、私はリヴァプールで1年も続けられなかっただろう。彼らは『素晴らしい発展だが、十分ではない。彼を解雇しろ!』と言い、そして1年後にはまた『彼を解雇しろ』となる。ついには人々が戻ってきたかもしれないというフットボールをしても結局解任してしまったんだ」

「人々はいつだって隣の芝は青く見えてしまうものだが、私たちにはクラブに本当の責任を感じて、成功するために一生懸命働くオーナーがいる。私はサポートされていると感じていた。私たちはできる限りのことをしたと思うし、それで満足している」

 また、今季後半戦にマンチェスター・ユナイテッドからドルトムントへとレンタル移籍していたイングランド代表FWジェイドン・サンチョのことをほのめかしながら、クロップ監督は苦戦している選手たちを支えるのは監督の責任だとも強調した。

「もし、世界中が選手への信頼と信念を失えば、監督は選手の背後にいる存在でなければならない。私は誰かを獲得したのに『彼は役に立たない』など他のクラブがやっているようなことはできない。8000万ポンド(約160億円)で獲得したのに、その後ローンに出すなんてことはね!」

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定