影山優佳が舞台『未来少年コナン』に出演。「生きる希望を持って帰ってもらいたい」

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2024年05月30日 09:01  日刊SPA!

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宮崎駿アニメのルーツともいえる作品の舞台『未来少年コナン』(〜6月16日)の公開ゲネプロが27日、東京芸術劇場で行われた。ゲネプロ前には、主人公コナンを演じる加藤清史郎やララ役の影山優佳、モンスリー役の門脇麦など豪華俳優陣が挨拶に登場した。
『未来少年コナン』は1987年4月からNHK総合で放送されていた全26話のアニメシリーズで、当時37歳の宮崎駿監督が初めて手掛けた作品。戦争後の荒廃した地球を舞台に、野生児コナンが仲間とともに権力にしがみつく人間たちと戦う冒険の物語だ。

そんな普及の名作が46年の時を経て、初めての舞台化となった。コナン役の加藤は、「舞台チームが集まった顔合わせの日に、『未来少年コナン』の大元の日本アニメーションさんの方もいらしていて、『(この作品は)私たちの宝物なんだ』と。そんな宝物を演出のインバル・ピントさんをはじめとする僕らに託していただいて、この作品を舞台化するならどうしていくことが美しいのかを追い求めながら今日に至りました」と作品への思いを語る。

また、テレパシ―能力の持ち主でヒロイン・ラナを演じる影山はアイドルグループの日向坂46を卒業後、初めて「俳優」として舞台に挑戦する。「長年愛されている『未来少年コナン』という作品、素敵なカンパニーの皆さまにも巡りあえて、毎日を過ごさせてもらえること、同じ舞台に立たせてもらえることを本当に光栄に思っています」とコメント。舞台上では、歌唱シーンも披露。そんなラナについては「強くて儚くて信のある子で、このキャラクターに私自身が何度も助けられました。舞台を見てくださった皆さんが、『明日ももうちょっと頑張ってみようかな』という生きる希望を持って帰ってもらえるようにしたいです」と笑顔を見せた。

タビット・マンブッフ氏と共同で演出を手掛けるインバル・ピント氏は、過去に『羅生門』や『なじまき鳥クロニクル』などの舞台も担当してきた。今作ではキャストのワイヤーアクションやプロジェクションマッピング、ミュージシャンの奏でる生音など、多彩な表現力で『未来少年コナン』の世界観を作りだして、新たな魅力を引き出している。

また、インバル氏の演出に欠かせないのは、深海の世界や砂漠、木々の揺れまで、体ひとつの動きで表現するダンサーたちの存在だ。魅力について、門脇は、「ダンサーの肉体を使うことで、セリフで伝わりづらいシーンでも感情に刺さってくるようになる。物語が豊になって、観客の感性みたいなものが引き出されるような作りになっています。超絶キュートなシーンもあるので、正面から見て美しい舞台になっている思います」と、自信を見せた。

最後にあらためて本作の魅力を聞かれた加藤は、「劇場の扉を開けた瞬間から、『未来少年コナン』という世界でともに生きている体感ができるぐらいの思いが詰まっています。そして、終演後も『コナンがこんなことを言っていたな』ということが皆さんの心の中で息をし続けてもらえる作品になったら嬉しいなと思います。そのために僕は全公演を裸足で駆け回りたいと思っています!」と、力強くアピールした。

取材・文/吉岡俊 撮影/後藤巧

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