声優の増山江威子さんが、肺炎のため5月20日に死去していたことを3日、所属していた青二プロダクションが公表した。89歳だった。増山さんが長年声優として出演していたアニメ『ルパン三世』の公式Xや、ルパンの声を演じるタレント・栗田貫一も追悼している。
■肺炎のため死去
青二プロダクションの公式サイトでは、「かねてより病気療養中のところ、薬石効なく肺炎のため去る令和6年5月20日に永眠いたしました。ここに生前賜りましたご厚誼を謹んでご通知申し上げます」と公表。
なお、通夜および告別式は遺族の意向により近親者のみにて執り行われたという。
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■峰不二子、バカボンのママなど
増山さんは児童劇団、劇団四季を経て、1960年代から声優に専念。アニメ『ルパン三世』シリーズでは、1977年から2010年まで、ルパン一味の紅一点・峰不二子の声を演じた。
また、『天才バカボン』のバカボンのママ役は、原作者の赤塚不二夫さんの「ママの声は変えないでほしい」との希望で、テレビアニメ5作品のうち4作品で増山さんが演じた。
このほか、『キューティーハニー』の如月ハニー、『一休さん』の伊予の局とナレーション、『パーマン』のパー子、『オバケのQ太郎』のU子など数多くのキャラクターを演じた。
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■『ルパン三世』公式が追悼
『ルパン三世』の公式Xは、不二子の画像を添え、「声優の増山江威子さんが、5月20日にご逝去されました。『ルパン三世』ではPART1でのゲスト出演をはじめ、PART2からは峰不二子役としてTV、映画と多くの作品をご担当いただきました」と投稿。
「長年のご活躍への感謝と共に、お悔やみを申し上げます。ありがとうございました」と追悼した。
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■栗田は「憧れの不二子ちゃんでした」
また、1995年から、故・山田康雄さんの後任としてルパン三世の声を演じている栗田は、自身のXを更新。
「まさに紅一点。私にとっていつもエレガントで憧れの不二子ちゃんでした。右も左も分からぬ私に、『やすべえなら…』と座長としての山田さんの立ち振る舞いを優しくお話して下さり、ルパンファミリーに迎え入れていただきました」と振り返る。
続けて、「私のルパン初収録時の納谷(悟朗)さん、モンキー先生(原作者のモンキー・パンチさん)、井上(真樹夫)さん、小林(清志)さん、そして…増山さん。全員旅立ってしまい残念でなりません」と悼む。
「増山さんや皆さんの想いをこれからもルパンに引き継ぎ精進してまいります。ありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします」とつづっている。
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■ファンからも惜しむ声
Xではファンからも「増山江威子さんの優しく、色気のある声にいつも魅了されていました」「圧倒的大多数が峰不二子の中の人としてお声を耳にしたことがあろう方。大変長らくお疲れさまでした」「昭和ルパンファミリー5人ともいなくなられてしまった」と追悼のコメントが寄せられた。
さらに、「幼少時の色っぽいお姉さんキャラといえば増山江威子さんでした」「大人の女性の声だったなぁ」「チャーミングで小悪魔な不二子ちゃんの演技が大好きでした」「不二子ちゃんのお声にずっとドキドキしてました」と惜しむ声もあがっている。
■増山さんを追悼
声優の増山江威子さんが、5月20日にご逝去されました。「ルパン三世」ではPART1でのゲスト出演をはじめ、PART2からは峰不二子役としてTV、映画と多くの作品をご担当いただきました。長年のご活躍への感謝と共に、お悔やみを申し上げます。ありがとうございました。 pic.twitter.com/kWZ0QXa1ih
— アニメ「ルパン三世」公式 (@lupin_anime) June 3, 2024
pic.twitter.com/MEGRwDjF9C
— 栗田貫一 (@kurikan0303) June 3, 2024
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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)