“必要ないモノは買わないで。” パタゴニアの中古品事業「Worn Wear」本格スタート

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2024年06月03日 16:50  OVO [オーヴォ]

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パタゴニアの中古品事業「Worn Wear」

 




 アウトドア用品のパタゴニア日本支社(パタゴニア・インターナショナル・インク、横浜市)が本格的に買い取り・中古販売に乗り出した。5月中旬から同社ホームページで「買取プログラム」を開始したほか、直営の東京・渋谷店で中古品事業「Worn Wear」のポップアップ企画を8月4日(日)まで開催している。







パタゴニア東京・渋谷店



 今年のパタゴニアのテーマは、「アンファッショナブル(Unfashionable)」。これまでのファッション業界で多くみられた流行を追ったり、服を使い捨てのように次から次へと購入したりするのではなく、質の良い商品を長く使い続けてほしいという思いが込められている。




 生産−販売−廃棄の過程で多くの資源を使用し、大量の二酸化炭素(CO2)を排出しているファッション業界。ある調査によると、ファッション業界は2050年までに、世界の年間CO2排出量の4分の1を占めるようになるという。そのため、渋谷店ではあえて、「必要ないモノは買わないで。」という表示を目の付く数カ所に設置。何となくかわいいからやトレンドだからといった理由で服を買うのではなく、必要なものはまずリユースもしくはアップサイクル商品から探してもらい、その中になければ通常コーナー(新商品)を案内するようにしているという。




 パタゴニアでは以前から同社製品の回収を全店舗で行っているが、Worn Wearのポップアップ期間中は渋谷店でも数回、買い取りを実施する(日にち指定あり)。また、パタゴニア製品に限らず衣類を補修する「リペアイベント」や、着古したTシャツ・能登半島地震の被災地から引き取った着物などを再活用する「アップサイクル」ワークショップも行う。







中古をアップサイクルした「Recrafted」コレクション






 ポップアップでは、回収した洋服などのうちそのまま使用できる製品は「リユース」として販売。すり減ったり、穴が開いたりしたものなどには手を加えて「Recrafted(リクラフテッド)」コレクションとして展開している。同社によると、衣類を長く使用してその寿命を9カ月延ばすことで、CO2を含む温室効果ガス排出量やウォーターフットプリント(水使用量)などを20%以上削減できるという。




 同社では、渋谷店終了後も全国で順次、Worn Wearポップアップストアの開催を予定している。







(左)レインウエアの一部をバッグにアップサイクル



 次回買い物に出かける時は、その行為が地球にどの程度影響を与えるものかについても、改めて考えてみてはいかがだろうか。




「Worn Wearポップアップストア」




期間:2024年5月24日(金)〜8月4日(日)




営業時間:11時〜19時




定休日:毎月第3水曜日




会場:パタゴニア 東京・渋谷(東京都渋谷区神宮前6-16-8)




・買い取りイベント:6/22(土)、6/23(日)、7/20(土)、7/21(日)




・リペアイベント:6/8(土)、6/9(日)、6/29(土)、6/30(日)、7/13(土)、7/14(日)、7/15(月)




・アップサイクルイベント:6/15(土)、6/16(日)、7/6(土)、7/7(日)、7/27(土)、7/28(日)




 イベントの開催時間はいずれも11時〜18時 (17時受け付け終了)

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