イギリス人の夫、夕食は「簡単なもので済ませるよ」　サッと作ったメニューに日本人妻が驚き「最強のイギリス人」

イギリス人夫の“簡単な夕食”のメニュー内容に、日本人妻がびっくり。Instagramで投稿したエピソードに驚きの反響がありました。

【漫画】イギリス人夫が簡単な夕食と言ったのは…（全編を読む）

2019年からイギリスのロンドンで暮らし、2022年にベンジーさんと結婚したマギーさん（@maggie.london.maggie）。ある日の帰り道、ベンジーさんから「夕食どうするの？何か作ろうか？」とメールが。

この日、マギーさんは遅めのランチを食べていたため「今日はいいかな」と返信したところ、「オッケー　僕も今日はちょっと面倒な気分だから簡単なもので済ませるよ」とベンジーさん。

そして、帰宅してみると食卓に用意されたメニューは、なんと

・白米にわかめふりかけ
・梅干し
・インスタント麺「出前一丁」
と、日本人ならお馴染みの時短お手軽簡単ご飯！日本流のいわゆる「今日は簡単に済ませるよ」を明確に再現した食事を用意していたのです。

すっかり日本人化しているメニューに、マギーさんはキャプションで思わず「イギリスの方ですよね？」とつっこまずにはいられず。

イギリスでは夕食よりも昼食に重きを置く家庭も多く、夜をディナーではなく、軽食ですませ、サパーやティーと呼ぶことも。それが、まさかこんな日本食尽くしになるとは！

この投稿には、「旦那さま可愛い」「Σ(ﾟﾛﾟ;)最強のイギリス人」「てっきり、紅茶とビスケットとかかなと！」「和食って言葉通り和むのかなぁ。日本人外国人関係なく。調和、平和な和食」「外国人の方って納豆苦手な人多いのに凄いですね！」と、みなさんベンジーさんの食事内容に驚いた様子。

マギーさんにお話を聞きました。

お米は週4〜5日の割合で食べています

――ベンジーさんは、いつのまにこんなに日本食好きに？

10年ちょっと前から徐々に…という感じだそうです。ロンドンの日本食チェーンやうどん屋さんで和食を知り、日本を一人旅した時（2016年）は納豆やすき焼きに初挑戦し、私と出会ってからも多くの日本食を食べ、今に至ります。納豆や出汁など、外国の方が結構苦手とするものも最初から美味しく味わったそうです。

――日本食がお口に合ったのですね。「何か作ろうか？」と連絡をくれるのも素敵です。

ご飯はよく作ってくれます、というか私よりよく料理します。作るものもわりと凝っていたりします。料理（というか家事全般）は2人でやるのが当然、という感覚がありがたいです。

――他にお気に入りの日本食は？

梅干し、角煮、漬物、お味噌汁やうどんも好きですね。それと羊羹（あんこ）も喜びます。

――日本食はイギリス現地で購入を？

アジアンスーパーで買ったり、家族や友人がお土産で持ってきてくれたりです。醤油やみりんなどは普通のスーパーでも買えます。値段はやはり日本に比べると割高ですが（お醤油の500mlボトル£4-5、七味£2、納豆3パック£2-3、マヨネーズ£5-6など※）、仕方ないですね。　※1£＝約200円（2024年5月現在）

――普段の食生活の料理ジャンルは？

料理は半々でやっているので、和食が5割くらいになるかもしれません。あとはパスタが2〜3割くらい、残りはいろいろ。私が作るのは8割和食、ベンジーはパスタからイギリスらしいローストディッシュ、メキシカンやギリシャ料理などいろいろ作ります。ジャンルに関わらずお米は週4〜5日の割合で食べていて、タイカレーやチリコンカルネ、リゾットなど多国籍なお米料理も作ります。不思議とイギリス料理はほとんど食べません笑。

――ちなみに、イギリス風に「簡単に済ませる」食事だとどんな内容に？

「Bits and Bobs」＝「残りもので済ます」という表現もある通り、前日や前々日の残っているものを食べたり、あとはオーブンやレンジで温められるレディミール（パスタやカレー、パイなどいろいろあります）やピザなどでしょうか。人によってはフィッシュ&チップスやケバブなどをテイクアウェイしたりするのかなぁと。最初は「トーストかな？」と思いましたが、ベンジー曰く「トーストは朝に食べるもの！」とのことでした笑。

◇   　　◇

「ベンジーは私と出会う以前から日本文化に興味があったようです。流行りものというよりも伝統文化や慣習、考え方に興味を持っています。黒澤明、是枝裕和の映画が好きです」とマギーさん。日本に興味があったベンジーさんがマギーさんと出会えたのも運命的ですし、まさしく日本人そのものの「簡単なひとりご飯」を準備し、嬉しそうに食べている様子が伝わってきてほっこりしました。

マギーさんは、日英夫婦のロンドン生活の様子や、文化のこと、日本との違い、一緒に暮らすブリティッシュショートヘアのTAROくんとの日々を絵日記にしてブログやInstagramにて発信中。ほのぼのとしたイラストとお二人のやりとりにハマる読者が増えています。

（まいどなニュース／Lmaga.jpニュース特約・太田 真弓）

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