初来日エジプト人の祖父と日本人ハーフ5歳孫娘の再会に感動の嵐「じぃじの反応は万国共通でほっこり」「2人が抱き合う姿に涙が出る」

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2024年06月04日 11:30  ORICON NEWS

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エジプト人YouTuber・八十恵さんの父親&娘のルナちゃん
 現在日本で暮らすエジプト人YouTuberの八十恵さんは、『THEエジプト人です !』チャンネルで日本とエジプトの文化の違いを発信している。初来日した父親と娘が再開した動画は、「感動の再会に涙が出た」「祖父と孫の対面は万国共通」と35万回再生を超える反響があった。また、エジプトで再会した動画も140万回再生超えの人気を得た。初来日したお父様と娘さんの様子を、お母さんに聞いた。

【動画カット】感動の再会は万国共通…キュートな5歳孫娘に頬をスリスリ、エジプト人じぃじ「信じられない、幸せすぎる」

◆2人で昔ながらの日本の遊びも…年に1回会えるかどうか、孫との再会を満喫

――動画「エジプト人じいじいが人生初来日したら感動の再会に」では、初来日を喜ぶ様子が話題になりました。普段はエジプトのご家族とは、どのように連絡をとっているのでしょうか?

【恵さん】 普段はオンラインで会話をしています。ですがエジプトと日本は時差だけではなく、週末も異なり(エジプトは金曜日と土曜日)お互いのスケジュールに合わせるのが、なかなか難しいです。オンラインで会話ができる時は、ルナちゃんも父も喜んでいます。

――娘さんとお父様の再会動画には、「国が違ってもおじいちゃんと孫の関係は一緒で微笑ましく、ほっこりした」「じいじを待つ姿がたまらなく可愛い」「2人が抱き合う姿に涙が出る」といった声が寄せられました。ルナちゃんと再会したお父様の様子を教えてください。

【恵さん】 孫との再会をとても嬉しいそうにしていました。遠く離れたエジプトに住んでいるので、年に1回会えるかどうかというなか、とても楽しみにしていました。父は初来日ということもあり、緊張と心配もたくさんあったようですが、再会してほっとしたようです。

――再会後、どのように過ごしていましたか?

【恵さん】 「しりとり」や「だるまさんが転んだ」など、昔ながらの日本の遊びをしていました。エジプトには「しりとり」はありませんが、言葉を楽しく学べるゲームなので子どもの成長にも繋がります。また「だるまさんが転んだ」は、日本のバラエティ番組『痛快なりゆき番組 風雲!たけし城』を觀て知っていたので、父が昔から好きな日本のゲームです。

――『痛快なりゆき番組 風雲!たけし城』は、エジプトでも放送されていたのでしょうか?

【恵さん】 いまはエジプトでも観られるようになりましたが、当時はアラブの湾岸だけで放送されていました。父がクウェートで働いていた当時、『痛快なりゆき番組 風雲!たけし城』を観て気に入ってビデオテープを買いました。その後、エジプトにそのビデオテープを持って帰り、私も観て興味を持ちました。

◆日本での子育に「将来社会で活躍する人材に育っていると感じる」

――動画では、ルナちゃんの5歳の誕生日にゴールドのアクセサリーをプレゼントしていました。「エジプトのあの習慣に間違えない」と言っていましたが、どのような習慣なのでしょうか?

【恵さん】 父からもらったゴールドのアクセサリーは、お守りに近いイメージです。ヒエログリフ(古代エジプトの象形文字)のカルトゥーシュ(建築・デザインで装飾枠飾り)は、元々古代エジプトの偉人だけが持つもので、「シェンのリング」と呼ばれていました。「永遠の保護」の意味を持っています。いまはお守りのようなアクセサリーで、エジプト人のアイデンティティを表すものでもあります。

――日本の浴衣姿のルナちゃんをお父様に見せた動画では、「浴衣姿のルナちゃんはまるで天使のよう」と人気を得ました。ルナちゃんの浴衣姿について、お父様やエジプトの方は、どのように言っていましたか?

【恵さん】 父は、初めて日本の浴衣を見たので、驚いていました。エジプトの皆には、「可愛い」「美人さん」と褒めてくれてルナちゃんも嬉しかったようです。なかには、日本の服だとわかってくれた人もいたようです。

――エジプトにも浴衣や着物のような衣装はあるのでしょうか?

【恵さん】 いまのエジプトの言葉で伝統的な服装は「ガラべイヤ」といいます。元々古代エジプト時代では、女性は白いワンピースのような服装、男性は白いスカートのような服を着ていました。いまは男性も女性もワンピースに近い形の服になりました。少し前までは、エジプトの伝統的な服装は正直「ダサい」というイメージがありました。最近のエジプトの若者は、日本のように伝統的な服装をSNSなどで見せたり、楽しむようになりました。お祭りやビーチなどに着て行けるおしゃれなデザインの「ガラべイヤ」が増えています。

――ルナちゃんは、どんなお子さんなのでしょうか?

【恵さん】 とても優しい子です。日本育ちということもあり、ルールを守り、細かい部分にも気の利く子どもです。そして、エジプトの血を継いでいるので、言語力が高いと思います。

――日本とエジプトでの子育ての違いについて教えてください。

【恵さん】 日本で子育てを体験して、将来社会で活躍できる子どもに育っているように感じました。幼稚園や学校では、運動会や発表会、大掃除など、グループ活動が多くあり、協調性が養えるエジプトにない文化です。エジプトでは、アイデンティティーとコミュニケーションが第一と考えられています。エジプトの普通の学校でも、卒業のタイミングで少なくとも3ヵ国語が話せるように教育されます。私も高校卒業時には、アラビア語、英語、フランス語が話せました。

◆「日本式教育」がエジプトでも広まりつつある…社会で役立つチームワークや丁寧さを教える教育は海を越えて評価

――ルナちゃんは、いま5歳です。日本では幼稚園や保育園に通いますが、エジプトにも幼児教育を受ける場があるのでしょうか?

【恵さん】 エジプトの5歳児は、小学校のKGクラスにあたり、幼稚園や保育園はありません。もう少し小さい子どもが通う働くママのためにある場所が、幼稚園や保育園です。ですが、最近のエジプトでは、日本の学校で当たり前に行われている「特別活動」を中心とする「日本式教育」を活用した学校作りが、広まりつつあります。

――教育や育児において、エジプトと日本の違いを教えてください。

【恵さん】 エジプトの良いところは、オープンな社会だと思います。教育や育児でも思ったことをはっきり言います。エジプトでは、小さな子どもでも歴史や政治、信念や信仰の違いなど、オープンに教えてもらいます。それは日本にはあまりない文化であり、学べる機会が少ないことに残念だと感じています。

――日本の教育に関しては、どのように感じていますか?

【恵さん】 日本では、現実的に社会で役に立つチームワークや丁寧さを教える教育だと思います。子どもでも時間やルールを守り、責任を持って行動することが学べます。

――子育てをする中で、恵さんが大切にしていることはありますか?

【恵さん】 日本の血を受け継いでいるので、娘には知ってもらいたい日本の文化がたくさんあります。日本に住んでいるので、日本の学校に通ってほしいとも思っています。そしてエジプトの血も受け継いでいるので、エジプトの文化や言葉も知ってほしい。子育てにおいて、そのバランスを上手く取れるように心がけています。

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