コンビでアクシデントを乗り越えて… ダッシングブレイズがエプソムCで待望の重賞初制覇

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2024年06月05日 07:00  netkeiba

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17年のエプソムCを制したダッシングブレイズ(17年6月撮影、ユーザー提供:ひげまつりさん)
 エプソムCは重賞初制覇が多いレースだ。かつてはセイウンワンダー、クラレント、ルージュバックなど、実績馬が制することも少なくなかった。しかし、17年のダッシングブレイズから昨年のジャスティンカフェまで、目下7年連続で重賞未勝利馬がV。中でも「悲願」の二文字が似合ったのが、17年のダッシングブレイズだった。

 Kitten'sJoy産駒の米国産馬。デビュー前から期待を集めたが、ここまで順風満帆というわけではなかった。3歳時のシンザン記念で1番人気に推されたが、タイム差なしの4着に敗退。春のGIには間に合わなかった。しかし素質は高く、3歳秋から2勝クラス、3勝クラス、オープン特別と3連勝。4歳時の東京新聞杯で2回目の重賞挑戦を果たした。だが、1番人気に支持されたものの、残り300m付近で狭いスペースに突っ込んでバランスを崩し、内ラチと接触。浜中騎手は左手首など4か所を骨折し、約3カ月の長期離脱を強いられた。

 その後、洛陽Sでオープン2勝目を挙げたものの、タイトルに手が届かず。そして8回目の重賞チャレンジとなったのが、5歳時のエプソムCだった。それまでは中団や後方からの競馬が多かったが、この日は先団を追走。3番手で手応え良く直線に向くと、馬群の内目からジワジワと脚を伸ばす。そして逃げ粘るマイネルハニーをかわし、外で食い下がるアストラエンブレムを抑え、念願の重賞初制覇を果たしたのだった。鞍上は2戦ぶりのタッグだった浜中騎手。あの時と同じ東京競馬場で、1年4カ月前のリベンジに成功した瞬間だった。

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