5月18日、19日の2日間、東京ビッグサイトでアートイベント「デザインフェスタvol.59」(以下デザフェス)が開催。約1万人ものクリエイターが参加し、自作の作品展示、販売を行う中、大勢のファンが集まり“満員電車”状態になっていた通路があった。手作り麻雀グッズの出展ブース群である。
■麻雀グッズが勢揃い
今回のデザフェスでは、麻雀をテーマにアクセサリーなどのグッズを制作している「南阿佐ヶ谷麻雀部」「八連荘(ぱーれんちゃん)」「Lemo」「夏川夏未」「宝燈(ぽうとう)」「日々野まむ」「雀宝飾」の7グループが結束。
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全グループ並んでの出展を計画し、その通路は麻雀グッズ一色に染まっていた。麻雀牌を使ったキーホルダーをはじめ、ピアス、イヤリング、ネクタイピンといったアクセサリー、そしてステッカーまで“雀士”にはたまらないグッズが目白押し。
「南阿佐ヶ谷麻雀部」にはミニ麻雀卓で一局限定の対局を行える体験施策も用意されており、会場は大いに賑わっていた。
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■若年層の注目集める
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中でも象徴的だったのが、20代、30代と思われる若い麻雀ファンが多いことだ。記者が約10年前、デザフェスで麻雀関連ブースを回った際は、もっと客の年齢層が高く、男性メインの印象だった。
一体、麻雀業界にどんな革命が起きたのか…。2020年11月からグッズ制作を開始し、麻雀グッズクリエイターとファンを繋げるイベント『Mahjong Creators Market』も主催する麻雀グッズクリエイター・八連荘さん(以下、ぱれちゃん)に話を聞いた。
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■VTuberの発信
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おしゃれな女性クリエイターであるぱれちゃん。
活動を開始したきっかけについて「当時、自分が欲しいと思える麻雀グッズがあまり世に出回っておらず、同時に子供が小さく在宅で仕事をしたかったことが始まりです。麻雀グッズ団体では南阿佐ヶ谷麻雀部さんが今も昔も有名で、今回一緒に活動できることが役満級に嬉しい!」と話す。
八連荘ブースも若者、女性ファンが目立っており、それについては「デザインフェスタ出展の際は、チャイナデザインが好きな方が多いですね。あと、実際に麻雀をやったことはないけど、人気バーチャルYouTuberが麻雀配信をしているのを見て、それきっかけで興味を持たれた方」と分析する。
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■女性ファン増の理由は…
昨今は、麻雀プロリーグ戦の無料生中継「Mリーグ」(ABEMA)視聴をきっかけに麻雀を始めるファンが少なくない。また、2018年にリリースされたオンライン対戦麻雀ゲーム「雀魂」のブレイクや、各地に初心者向けノーレート禁煙麻雀店が増えていることも、その土台作りにつながっている。そして、盛り上がりに拍車を掛けているのがVTuberたちというわけだ。
「会計時にお客さんとお話しをするのですが、元々麻雀を知っている男性VTuberが配信で麻雀をやり、女性リスナーが麻雀を知るという流れはよく聞きますよ。私たちも、麻雀店を借りて物販イベントを定期的に開催しています。もっと業界の裾野を広げることができたら嬉しいですね」と、ぱれちゃん。
ちなみに記者は会場で一局対局に挑戦したが、華麗に満貫を振り込み、対局者を笑顔にさせたのだった。
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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)