「県警本部長が不祥事隠蔽」=逮捕の前幹部、法廷で主張―鹿児島

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2024年06月06日 12:01  時事通信社

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記者団の取材に答える鹿児島県警の野川明輝本部長=6日午後、鹿児島市
 警察の内部文書を第三者に漏えいしたとして、国家公務員法違反容疑で逮捕された鹿児島県警の前生活安全部長、本田尚志容疑者(60)が、動機について「本部長が県警職員の犯罪行為を隠蔽(いんぺい)しようとしたことが許せなかった」と主張していることが6日分かった。鹿児島簡裁で5日開かれた勾留理由開示手続きで意見陳述した。

 本田容疑者は意見陳述で、昨年12月に起きた県警警察官による盗撮事件について野川明輝本部長に捜査方針を確認した際、本部長から「最後のチャンスをやろう」「泳がせよう」と言われた、と主張した。

 別の現職警官の不祥事についても公表されなかったとし、「マスコミが記事にして、不祥事を明らかにしてもらえると思った」と吐露。「決して自分の利益のために行ったことではない」と訴えた。

 本田容疑者は退職直後の3月下旬、部長在任中に入手した警察情報が書かれた文書を、別の職員の名前を使って第三者に郵送し、職務上知り得た秘密を漏らしたとして逮捕された。

 野川本部長は6日、県警で記者団の取材に応じ、「容疑者の主張については事件捜査の中で必要な確認を行う」と語った。

 警察庁の露木康浩長官は同日の定例記者会見で、「捜査の中で必要な確認が行われていくと考えている」と述べた。 

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