中国大引:上海総合0.1%高で3日ぶり反発、不動産株に買い

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2024年06月07日 17:01  サーチナ

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サーチナ

 7日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比2.49ポイント(0.08%)高の3051.28ポイントと3日ぶりに反発した。
 自律反発狙いの買いが優勢となる流れ。上海総合指数はこのところ下げ基調を強め、足元で4月24日以来の安値を切り下げていた。米利下げ観測も支え。人民元安進行の警戒感が薄らぐ状況だ。もっとも、上値は重い。中国と西側諸国の対立や、中国経済の先行きが不安視されている。取引時間中に公表された5月の輸出入統計では、米ドル建て輸出が前月の1.5%増から7.6%増に拡大したものの(予想は5.7%増)、輸入が8.4%増から1.8%増に鈍化した(予想は4.3%増)。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、不動産の上げが目立つ。信達地産(600657/SH)が3.1%高、中華企業(600675/SH)が2.6%高、緑地HD(600606/SH)が1.7%高、新湖中宝(600208/SH)が1.5%高、保利発展控股集団(600048/SH)が1.3%高で引けた。
 発電株もしっかり。大唐国際発電(601991/SH)が3.3%、国投電力(600886/SH)が3.1%、華電国際電力(600027/SH)が1.7%、国電電力発展(600795/SH)が1.5%、華能国際電力(600011/SH)が1.4%ずつ上昇した。
 港湾や海上輸送の海運株も物色される。寧波舟山港(601018/SH)が3.5%高、天津港(600717/SH)が2.8%高、上海国際港務(600018/SH)が2.3%高、中遠海運HD(601919/SH)が2.0%高、寧波海運(600798/SH)が1.7%高で取引を終えた。インフラ関連株、エネルギー株、素材株、銀行株なども買われている。
 半面、ハイテク株はそうじて安い。IC設計の上海貝嶺(600171/SH)が8.4%、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が5.9%、薄膜コンデンサー中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が3.5%、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が2.9%ずつ下落した。消費関連株、医薬株、保険・証券株も売られている。
 そのほか、深セン上場の車載電池メーカーもさえない。米共和党の一部議員がバイデン政権に対し、中国の大手バッテリー企業による米国への出荷を禁止するよう求める書簡を送ったことが判明している。寧徳時代新能源科技(CATL:300750/SZ)が5.7%安、国軒高科(002074/SZ)が2.1%安と値を下げた。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が6.32ポイント(2.77%)高の234.61ポイント、深センB株指数が4.63ポイント(0.42%)高の1116.47ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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