今みんなが見てるアニメはこれ! 「Amazonプライム視聴ランキング」 3位は『怪獣8号』2位は『忘却バッテリー』1位は…【2024年6月版】

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2024年06月07日 19:30  Fav-Log by ITmedia

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『怪獣8号』

 新旧問わず世界中のアニメや映画が視聴できる「Amazonプライム」。6月の視聴ランキングトップ10には『怪獣8号』や『忘却バッテリー』など、ジャンプ作品を原作とするアニメが上位にランクインしています。

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 今回は「Amazonプライム6月の視聴ランキング(日本)」の上位3作品のアニメを紹介します。何を見ようか迷った時の参考にしてみてください。

本記事は、Amazon.co.jpのプライムビデオ視聴ランキング(2024年6月6日21:00現在)に基づいてランキングを集計しています

●Amazonプライム6月の視聴ランキング:3位『怪獣8号』

 現在「少年ジャンプ+」で隔週連載されている異色の怪獣漫画『怪獣8号』のアニメ版が、先月の9位から順位を上げ今月は3位にランクイン。ゴジラなど怪獣ものの伝統と、少年漫画の文法が合わさった日本ならではの強力なコンテンツとして国内外で支持を集めており、原作は累計4億閲覧数突破の大ヒットを記録しています。

 今回のアニメ化にあたり『シン・ゴジラ』や『エヴァンゲリオンシリーズ』を手掛けてきた庵野秀明氏が代表を務める「スタジオカラー」が怪獣デザインを担当している点も見逃せません。怪獣ものへの本気度を感じさせるスタッフで作られていることから、アニメファンのみならず怪獣ファンも虜にしています。

 舞台は怪獣が人々の生活を脅かしている日本。怪獣を討伐する「日本防衛隊」の隊員たちの活躍により、市民の平和は守られてきました。そんな中、主人公の日比野カフカは子供の頃に憧れていた防衛隊員の夢を諦め、32歳になった現在、怪獣専門清掃業者「モンスタースイーパー」の清掃員として毎日働いていました。

 幼なじみで第3部隊隊長・亜白ミナとの約束を果たせず、モヤモヤした日々を過ごす中、防衛隊員志望の後輩・市川レノとの出会いから、もう一度防衛隊員を目指そうと奮起。しかし謎の怪獣に寄生され、気づいた時にはカフカ自身が怪獣の姿に変身しており……。退治するはずの怪獣に自分がなってしまうという衝撃的な展開から始まる予測不能なストーリーとなっています。

 怪獣討伐後の後処理をする清掃員としての活動が事細かに表現されているのも印象的です。巨大な怪獣の死体をどう処理するのか、内臓を扱う時の注意点、腸清掃でふん尿が飛び散るなど怪獣清掃員の過酷な業務内容がリアリティたっぷりに描かれています。

 そんな自分の理想とは程遠い環境で仕事をしながら、「この仕事は社会の役に立ってる」と言い聞かせる辺りも、夢追い人を経験した人にとってはある意味リアリティがあり、胸に刺さるはずです。

●Amazonプライム6月の視聴ランキング:2位『忘却バッテリー』

 「少年ジャンプ+」で累計閲覧数2億超えの大ヒット野球漫画『忘却バッテリー』のアニメ版が2位にランクイン。等身高めのイケメン高校生が活躍するやや女性ファン向けの作品となっており、『ブルーロック』と近い文脈で楽しまれているようです。

 オープニングテーマを務めるのは“Mrs. GREEN APPLE”、エンディングテーマを担当するのが“マカロニえんぴつ”と、いずれも若年層から絶大な支持を集めるバンドが起用されており、楽曲面もあいまって作品を見るファン層が拡大しているものと推察されます。

 漫画家・みかわ絵子氏の原作の圧倒的な面白さはもちろん、『呪術廻戦』や『進撃の巨人』など数々のヒット作を手掛け、そのハイクオリティな作画や演出により国内外から高い評価を受ける「MAPPA」が制作を担当したこともあり、上質なアニメに仕上がっているのも魅力を支えているポイントです。

 本作は剛腕投手・清峰葉流火(きよみねはるか)と、知将捕手・要圭(かなめけい)の中学球界における“怪物バッテリー”が、なぜか野球名門校のスカウトを蹴って無名の都立高校へ進学するというエキセントリックな展開で始まる物語です。

 主人公が野球のことを含め全てを忘れてしまった“記憶喪失”という奇抜な設定が本作の特徴の1つ。何もかも忘れてしまい知将としての見る影もない要圭と、そんな圭と一緒に野球がしたい葉流火を中心に描かれる、ギャグとシリアスのバランスが癖になる作品です。

 視聴者のコメントを見ると、やや賛否両論で「ギャグがつらい」という意見も上がっていますが、6話以降のシリアス展開に涙したという人も少なくありません。好きなことがトラウマになったり、何かを諦めそうになったり、やり場のない鬱屈を抱えていたりする時には、心に響く内容となっています。挫折から立ち直りたい時にピッタリの1作です。

●Amazonプライム6月の視聴ランキング:1位『「鬼滅の刃」柱稽古編』

 1位に輝いたのは、2019年4月に放送が開始されるやいなや瞬く間に社会現象となった傑作アニメ『「鬼滅の刃」柱稽古編』。シリーズの放送開始から5周年を迎え「柱稽古編」に突入した今回も高い注目を集めています。5月から配信が開始されたこともあり、他作品よりも少しフレッシュな勢いがあるのも特徴と言えます。

 2019年の放送開始以降、2020年の「無限列車編」、2021〜2022年の「遊郭編」、2023年の「刀鍛冶の里編」、そして今年2024年の「柱稽古編」と毎年のようにコンスタントに新作を発表。テレビで特別編集版が放送されたり、2024年2月から145以上の国・地域でワールドプレミア上映が展開されたりと、大規模かつ定期的に放送とイベントを展開することで、5年経った今も高いレベルで人気が維持されています。

 鬼舞辻無惨人(きぶつじむざん)率いる鬼たちとの決戦を前に、鬼殺隊の戦力の底上げを図る「柱稽古編」。制作を担当するのは引き続き“テレビアニメを劇場版クオリティで作る”ことで知られるufotable。『空の境界』や『Fateシリーズ』など数々の名作を手掛けており、美麗かつアーティスティックな表現が印象的ですが、本シリーズでもその技術は遺憾なく発揮されています。人物の表現はもちろん、背景描写やアクションシーンのリアリティと臨場感は目を見張るものがあります。

 また『鬼滅の刃』と言えば、LiSAの『紅蓮華』やAimerの『残響散歌』など音楽も魅力の1つですが、今回も“MY FIRST STORY × HYDE”という豪華な組み合わせで、力の入ったオープニングテーマとエンディングテーマを用意。作品の人気に負けないビッグネームが起用されているだけでなく、エンディングでは梶浦由記の幻想的な作曲・作詞・編曲が加わり独特な雰囲気が表現されています。

 アニメーションや音楽の最前線の才能が結集して作られていることもあり、クオリティが落ちることはなく、依然としてファンの心をつかみ続ける作品になっているようです。決戦前の助走としてのワクワク感をぜひ堪能してみてください。

●Amazonプライム6月の視聴ランキング:トップ10

10位:『WIND BREAKER』

9位:『ラストマンー全盲の捜査官ー』

8位:『烏は主を選ばない』

7位:『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』

6位:『転生したらスライムだった件』

5位:『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』

4位:『怪獣8号』

3位:『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』

2位:『忘却バッテリー』

1位:『「鬼滅の刃」柱稽古編』

●Amazonプライム6月の視聴ランキング:アニメのトップ3を“ジャンプ”が独占! いずれも音楽へのこだわりが目立つ

 6月は“少年ジャンプ”の強さが感じられるランキングとなりました。1位の『「鬼滅の刃」柱稽古編』や2位の『忘却バッテリー』、3位の『怪獣8号』など、アニメのトップ3はいずれもジャンプ原作の作品となっているのが印象的です。

 『「鬼滅の刃」柱稽古編』はもともと社会現象的な人気を獲得していたこと、5月から配信開始という春アニメとしてはやや後発だったこともあり、6月になって一気にランキングトップへ浮上した格好です。

 『鬼滅の刃』は『Fateシリーズ』のufotable、『忘却バッテリー』は『呪術廻戦』のMAPPA、『怪獣8号』は『攻殻機動隊シリーズ』のProduction I.Gが制作を担当。いずれもハイクオリティなアニメを供給することで評判のアニメ制作会社であり、上位3作品はアニメーションの質自体がハイレベルなのも特徴です。

 また上位3作品は音楽へのこだわりが強い点も共通しているように思われます。『「鬼滅の刃」柱稽古編』では世界的アーティストである“HYDE”と“MY FIRST STORY”がタッグを組み、『忘却バッテリー』では若年層から人気を集める“Mrs. GREEN APPLE”と“マカロニえんぴつ”を起用。

 『怪獣8号』では全英チャート1位を獲得した“YUNGBLUD”や、代表曲のMV総再生回数が39億越えの6人組ポップ・ロックバンド“OneRepublic”が参加。国内外問わずビッグネームのアーティストが起用されており、オープニングテーマやエンディングテーマで注目されるよう戦略を打っている作品が上位に入っている印象があります。

 近年はYouTube上でアニメと音楽の組み合わせによるMVが人気を博しており、MVを見る延長線上でアニメのオープニングやエンディングを繰り返し視聴される向きがあります。『怪獣8号』の場合はオープニングとエンディング合わせて6月6日時点で866万回再生を突破。音楽の戦略を詰めるのも、アニメの人気を支える鍵の1つだということが伺えます。

 上位3作品は「少年ジャンプ×質の高いアニメーション×ビッグネームアーティスト」という要素が掛け合わされて強力なパワーを発揮していると言えるかもしれません。

 その他“異世界転生およびファンタジー”のジャンルも依然として人気で、5位の『無職転生』や6位の『転生したらスライムだった件』、7位の『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』、8位の『烏は主を選ばない』の4作品がランクイン。『忘却バッテリー』や『烏は主を選ばない』、『WIND BREAKER』など等身が高めの人物や華やかな衣装が目立つ、やや女性向けの作品が人気を集めているのも印象的です。

 初ランクインした『烏は主を選ばない』は宮中での出来事を描いている点で、冬アニメの『薬屋のひとりごと』や、韓国ドラマ・中国ドラマにおいて現在人気がある宮廷もののターゲット層と被るところがあるものと推測されます。

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  • 『転スラ』『このすば』『ゆるキャン』の三つに、ついでに『うる星』を観ている・・・
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