挫折味わった広島に日本代表として凱旋…GK前川黛也「反骨心を出して頑張ってよかった」

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2024年06月08日 21:48  サッカーキング

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[写真]=湊昂大
 日本代表は8日、FIFAワールドカップ26アジア2次予選のシリア代表戦(11日)に向けて、試合開催地の広島に入って活動を再開。雨の中でも約2000人の観衆が駆けつけたホットスタッフフィールド広島で調整を行なった。

 GK前川黛也(ヴィッセル神戸)は広島での練習を終えて、「小さい頃からの夢はサッカー選手というより日本代表になることだったので、地元の広島で(日本代表として)こういう場で練習できて、頑張ってよかったなと思いました」と話した。

 広島出身の前川は、サンフレッチェ広島で活躍した元日本代表GK前川和也氏を父に持ち、自身も同クラブの下部組織でプレー。だが、サンフレッチェ広島ユースへの昇格は叶わず、地元の広島皆実高校に進学した。その後は関西大学を経て2017年に神戸へ加入し、昨季はリーグ戦全試合フル出場でクラブ初のJ1制覇に大きく貢献。今回は日本代表として思い出の地である広島に帰ってきた。

「小さい頃から広島に住んで、サッカーもやってきて、いろんな思いがある。特に広島での生活は僕の中ですごく挫折したことや苦しい思い出しかない。でも、そういう思いがあったからこそ、反骨心を出してここまでやってこれた。そういうのも含めて感謝しているし、こうやっていろんな人に見てもらえる中でやれたのは、自分の中で頑張ってよかったなと思いました」

 日本代表としては2021年3月に初招集を受けたが、当時は出番がなく、2023年11月に約2年半ぶりの復帰を果たすと、ホームでのミャンマー代表戦に途中出場し代表デビューを飾った。今回はGK大迫敬介(広島)、GK谷晃生(FC町田ゼルビア)も選ばれた中、6日のミャンマー代表戦でプレー。自身初のフル出場を果たし、無失点勝利を収めた。

 前川は、「代表はいい選手じゃないと来れないところだと思うし、誰もが実力あって本当に僅差のところで出る、出られないが分かれていると思う」と激しいGKのポジション争いについて話し、「選ばれている以上はどんな立場でも貢献しようという気持ちで来ているけど、出番が来たときにいつも通りのプレーすることが一番大事。(ミャンマー戦で)そうプレーできたし、いいプレーをしようという欲を出さずに、いつも通りやっていけるようにこれからもプレーしていきたい」と自然体で意気込んだ。

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