フランス、EURO前ラストゲームを勝利で飾れず…決定力欠きカナダとスコアレスドロー

　国際親善試合が現地時間9日に行われ、フランス代表とカナダ代表が対戦した。

　フランスにとっては、開幕が目前に迫ったEURO2024に向けた最後の強化試合。3−0で勝利した5日のルクセンブルク戦からスタメンを4名入れ替え、ウィリアム・サリバ、エドゥアルド・カマヴィンガ、ウスマン・デンベレ、オリヴィエ・ジルーらが先発に名を連ねた。対するカナダにとってもコパ・アメリカ2024前最後の親善試合となっている。

　序盤からフランスが主導権を握り、7分に最初の決定機を創出する。右サイドをドリブルで持ち上がったデンベレがボックス内右へスルーパスを送り、走り込んだエンゴロ・カンテが右足を振り抜くも、GKマクシム・クレポーが好セーブ。僅か1分後にはグリーズマンの右からの折り返しにマルクス・テュラムがダイレクトで合わせたが、枠を捉えたシュートは再びGKクレポーに阻まれた。

　19分、デンベレが右サイドで起点を作り中央へ展開すると、ボールを収めたグリーズマンがボックス手前から左足を振り抜く。しかし、低い弾道のミドルシュートはGKクレポーが片手で枠外へと弾き出した。対するカナダは31分、イスマエル・コネがボックス手前中央から右足で狙うも、軸足を滑らせてしまいシュートは枠を捉えられず。前半はこのままスコアレスで終了した。

　後半最初の決定機は47分のカナダ。最前列のジョナサン・デイヴィッドが起点を作り、左のリアム・ミラーがカットインから右足を振り抜くも、強烈なシュートは惜しくもクロスバーを叩き先制点とはならない。冷や汗をかいたフランスはジルーにボールを集めてチャンスを作るも、ゴールネットを揺らすまでには至らず。56分にはデンベレの右からの折り返しにダイレクトで合わせたものの、惜しくも枠の右に外れた。

　攻勢を強めながらもなかなか得点が奪えないフランスは次々と攻撃的な選手を投入。74分にはエンバペをピッチへ送り込むも、スコアレスのまま時計の針が進んでいく。迎えた90＋1分、キングスレイ・コマンがドリブルで右サイドを抉り、中央でフリーのランダル・コロ・ムアニへ柔らかいクロスを供給。決定的な場面だったが、叩き付けたヘディングシュートは枠の左へ外れてしまう。結局、試合はこのままスコアレスで終了した。

　フランスはEURO2024でグループDに入っており、オーストリア、オランダ、ポーランドと対戦。対してコパ・アメリカ2024でグループAに入っているカナダは、アルゼンチン、ペルー、チリと対戦する。

【スコア】
フランス代表　0−0　カナダ代表

【スターティングメンバー】
フランス代表（4−2−3−1）
GK：メニャン
DF：クンデ、ウパメカノ（62分　コナテ）、サリバ、T・エルナンデス（46分　F・メンディ）
MF：カンテ、カマヴィンガ、デンベレ（74分　エンバペ）、グリーズマン（87分　コロ・ムアニ）、テュラム（74分　コマン）
FW：ジルー（62分　バルコラ）