職場を選ぶに当たり、重要になってくるのが福利厚生や手当。どうせ働くならば、手厚いサポートの備わった職場で働きたいものである。
なお現在X上では、広島県広島市内のローソン店舗で目撃された「驚きの手当」に、多数のツッコミが寄せられているのをご存知だろうか。
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■このローソン、ツッコミが追いつかない
今回注目したいのは、広島在住のイラストレーター、デザイナーのさとう もぐもさんが投稿した1件のポスト。
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「広島のこういうところが好きだよ」と綴られた投稿には、ローソン店舗の写真が添えられており…なんと、こちらの店舗は親の顔より見てきた青と白のカラーリングでなく、赤を基調とした外観をしていたのだ。
これだけでも十分に衝撃的な光景だが、驚くのはまだ早い。
店舗外観には「従業員募集中」「カープ手当あり」と記された、衝撃的な張り紙が確認できるではないか。
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■「さすが広島」と衝撃走る…
「カープ手当」なるパワーワードは見た者に衝撃を与えており、件のポストは投稿から数日で500件以上ものリポストを記録するほど話題に。
Xユーザーからは「カープ手当って何だよ…？」「さすが広島」「ローソンが赤い！？」「この手当、超気になる」といった具合に、驚きの声が多数上がっていた。
また、周辺の事情を知っているユーザーからは「試合日のときは球場の客がごった返すローソンです。あの客の量を捌く店員さんには尊敬します。いつもありがとう」「ここのローソン試合前混みすぎて、毎回従業員の手際の良さに感動する」など、称賛の声が寄せられている。
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そこで今回は、謎の「カープ手当」の詳細を探るべく、「株式会社ローソン」に取材を実施することに。その結果、広島のコンビニとしての矜持を感じさせる熱い思いが明らかになったのだ。
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■ローソン、それにしてもノリノリである
広島のこういうところが好きだよ pic.twitter.com/obH0AJO29m
— さとう もぐも⚾︎漫画連載中 (@mogumo_sports) June 4, 2024
外観が真っ赤なローソンは「広島南蟹屋二丁目店」と「広島東荒神町店」の、2店舗が存在するそう。
これらの詳細について、ローソンの広報担当者は「いずれも2010年7月からコラボレーションを開始しました」と説明する。
それぞれ、プロ野球球団・広島東洋カープ本拠地の「MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島」の最寄り店舗（南蟹屋）と、広島駅から球場までの導線上に位置する店舗（東荒神町）なのだ。
通常のローソンとの違いについて、担当者は「看板や駐車場の車止めなどを広島東洋カープカラーに変更し、店内ではオフィシャルグッズなどを販売してチームを応援しています」と、説明していた。
「県」や「街」単位でなく、「コンビニ店舗」も全力でチームを応援するあたりに、カープファンの本気と、矜持が感じられた思いである。
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■「カープ手当」の詳細は…
話題の「カープ手当」について、広報担当者は「『ローソン広島東荒神町店』にて導入しています」と説明する。
詳細な導入時期は不明だが、「MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島にて広島東洋カープの試合がある日に関しては、お客様のご来店がかなり多くなるので、勤務する全従業員の時給を0時〜24時の間、100円アップしています」と、その詳細を語ってくれた。
「混む時間帯」に限定せず、24時間時給がアップするというのは、何とも太っ腹である。担当者も「従業員の皆さんのモチベーションアップに繋がっています」と補足しており、かなり評判が良いようだ。
今回、多くの注目を集めた件については「『カープ手当』に関し、これまでお客様からご質問頂くこともありましたが、SNS等で話題になっていることに驚いております」とのコメントが。
続けて「『カープローソン』として、ローソン広島東荒神町店には、県外からも多くのお客様にお越し頂いています」「今後もカープファンをはじめとする多くのお客様に楽しんで頂けるお店作りに取り組み、広島東洋カープを応援してまいります」と、今後の展望を力強く語ってくれたのだ。
カープの聖地にて試合を観戦する際は、ぜひ真っ赤なローソンを利用してみてほしい。選手顔負けのチームワークを発揮するローソンクルーらが、笑顔で迎えてくれるはずだ。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ：1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X（旧・ツイッター）を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉（浦和）や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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（取材・文／Sirabee 編集部・秋山 はじめ）
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