もう常識かと思いきや… 実は「お祈り」が通じない世代も多い

1

2024年06月11日 19:01  BCN+R

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

BCN+R

「お祈り」を有効活用するサービスも登場(画像はイメージ)
【最近気になる注目ワード・33】「お祈りされた」と聞くと、何を思い浮かべるだろうか。常識レベルで普段使いしている層がいる一方で、実は「お祈り」が通じない世代も多い。一体どのように解釈すればいいのか、詳しくみていこう。

その他の画像はこちら

●「お祈りされた、ショック」はどういう意味?

 就職活動の際に企業から送られてくる不採用通知は、「お祈りメール」と呼ばれている。不採用を伝える文面の最後に、「貴殿の今後益々のご活躍をお祈り申し上げます。」と締めくくられていることが多いのが由来だ。近年は、不合格になったこと自体を「お祈りされた」と言うのも割と広まっている。

 しかし、「お祈り」の意味が全世代に浸透しているわけではないようだ。「お祈りではなくお断りと間違えていない?」などとまっとうに指摘されてしまうケースもまだまだ散見される。

 ネット上でも、「確かに就活サイトの世界以外では耳慣れない言葉かも」「ネットスラングに近い言葉だから、知らない人は知らないかもね」と納得の声も上がっていた。

 「お祈り」されると落ち込んでしまうことが多いものだが、最近はこの「お祈りメール」を利用したサービスが注目を集めている。●「お祈りメール」サービスの利用学生は4.5万人!?

 ABABAは、「最終選考で落ちた」就活生を「最終選考まで『残る実力があった』」就活生という価値を付けて、「お祈りメール」末尾のABABAリンクから登録すると、他の企業の採用担当者がそれを閲覧できる仕組みを作り出した。

 他社が一定評価した就活生にアプローチできることで採用側の労力も効率的にカットでき、就活生にとっては「最終選考まで残った」ことを強みに別の企業の内定につなげられるので、双方にとってメリットがありそうだ。既に2024年3月時点で利用企業は1100社、利用学生は4.5万人を超えている。

 これまではネガティブなイメージしかなかった「お祈り」だが、確実に就活市場の中で存在感を増している、あなたも「お祈り」というワードを前向きに使っていってみてはいかがだろうか。(フリーライター・井原亘)

「お祈りメール」だけじゃない! 是非チェックしたいその他トレンドワード

・ドラクエの日

・島の数

・サマステ

・ご飯の位置

井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている

    ランキングIT・インターネット

    前日のランキングへ

    ニュース設定