「第1回目の1位は?」「人気の波は2度来る?」 拡大続ける『サンリオキャラクター大賞』、波乱含みの動向を聞く

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2024年06月12日 08:40  ORICON NEWS

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『サンリオキャラクター大賞』今年も波乱の予感?(C)’24 SANRIO S/D・G SP-M 著作(株)サンリオ
 誰もが一度は通ったことがあるであろう、サンリオのキャラクターたち。昨今は推し活ブームの影響もあってか、大人も子どももキャラクター愛を語り、『サンリオキャラクター大賞』の得票数も回を増すごとに過去最多を更新しているという。「人気の波は2度?」「記念すべき第1回目の1位は?」など、結果発表を前に気になる動向をサンリオに聞いた。

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■「これは波乱の幕開けか!?」速報&中間で注目、担当者明かす「2度目の波」とは?

 サンリオの人気投票イベント『2024年サンリオキャラクター大賞』が、いよいよ残すは6月16日の『SANRIO FES 2024』で行われる結果発表を待つばかりとなった。4月16日の初回速報では、今年デビュー35周年を迎えたポチャッコ(昨年4位)が1位にランクインした。近年ではシナモロールが4連覇中と圧倒的な強さを見せていただけに、SNSでは「これは波乱の幕開けか!?」といった投稿も。その後、5月9日の中間発表ではシナモロールが首位を奪還。犬キャラクター同士のかわいいデッドヒートが注目を集めている。

 「ポチャッコは昔から根強い人気がありますが、今年は周年に加えて4年に1度のうるう年(ポチャッコの誕生日は2月29日)。そうしたお祝いムードもあってかSNSでは『◯◯推しだけど、ポチャッコにも投票したよ』という投稿もあるなど、別キャラクターのファンも応援してくれたようです」(2024年サンリオキャラクター大賞事務局/以下同)

 一方、近年は盤石の人気を見せているシナモロールだが、初めて1位を獲ったのは2002年のデビューから15年経った2017年のことだった。

 「これまでのキャラクター大賞の傾向を見ていると、デビューから10数年経って2度目の波を迎えるキャラクターが複数います。ポムポムプリンもデビューの翌年1997年に1位、それから18年後の2015年に2度目の1位を獲得しました。おそらく子どもの頃に親御さんやおじいちゃん、おばあちゃんに買ってもらったキャラクターの思い出がずっとあって、大人になって改めてファンになる──といった方も多いのかなと想像します。シナモロールも今やファンは老若男女へと広がっています」

 1986年に初開催されたサンリオキャラクター大賞は、もともとはサンリオの月刊紙『いちご新聞』の中のいち企画として始まった。当初はハガキ投票のみだったが、2010年からはウェブ投票も始まり、海外をはじめ幅広く投票が集まるようになった。近年は推し活ブームも後押しして、毎年のように過去最多の得票数を更新している。

 投票できるのは、450を超えるサンリオのキャラクターからエントリーした90キャラクター。今年は昨年デビューした「はなまるおばけ」が初エントリーで初回速報8位と、早くも多くのファンをつかんでいる。

 「はなまるおばけは、昨年はサンリオキャラクター大賞の“応援団”として、結果発表ステージではプレゼンターとなって上位入賞キャラクターにはなまるをあげるお手伝いをしてくれました。そうした姿もファンのみなさんは認めてくださったのかなと思います」

■初期に1位となった「ザシキブタ」「みんなのたあ坊」、今もしっかりと応援の足跡が

 一方、息の長いキャラクターたちの人気も根強い。今年は「けろけろけろっぴ」が中間発表7位(昨年総合12位)、「あひるのペックル」が初回速報・中間ともに9位(昨年総合16位)と躍進を遂げて注目を集めている。

 「この2キャラクターはポチャッコ、バッドばつ丸、ハンギョドン、タキシードサムと共に『はぴだんぶい』としても活動しています。『はぴだんぶい』は80〜90年代に注目された男のコたちで結成したキャラクターユニットで、共に“V字回復”を目指して頑張ってきました。Xではいつも6人で仲良しトークを繰り広げており、その和気あいあいぶりに箱推ししてくれるファンも増えています」

 投票したファンとしては順位は気になるところだが、サンリオの企業理念は「みんななかよく」。キャラクターたちもそれを体現するように互いにエールを送り合うなど、年に一度のお祭りとしてキャラクター大賞を楽しんでいることが伺える。

 また、「ぜひ上位のキャラクター以外にも注目していただけたら」とも呼びかける。たしかに上位以外にも目を向ければ、そこではきっと幼い頃に大好きだったあのキャラクターたちと再会できるはずだ。

 たとえば、記念すべき第1回目で1位に輝いた「ザシキブタ」(1984年デビュー)は、昨年51位。第3〜4回と初期に2連覇を達成した「みんなのたあ坊」(1984年デビュー)は昨年27位と、そこにはしっかりと応援の足跡が刻まれていた。

 「キャラクター大賞の開催には、サンリオの多様なキャラクターたちに出会ってほしいという思いも込められています。今年は第39回開催にちなんで、39位になったキャラクターに“サンちゅっ(ハート)賞“ という特別賞を贈ります。どのキャラクターが受賞するのか、楽しみにしていてほしいですね」

 いよいよ6月16日には、イベント『SANRIO FES 2024』内で、サンリオキャラクター大賞の結果発表が行われる。今年で3回目となる『SANRIO FES』は完全招待制ながらライブ配信も行われ、大賞の結果が最も早くわかるイベントとして年々熱い視線が集まっている。

 「初回のSANRIO FESはコロナ禍で制限を設けて実施したのですが、オンラインでは約100万人の方が視聴してくださいました。3回目の今回は、2回目よりさらに1.5倍の会場面積、約8000人のお客様が来場予定など、より規模の大きなものとなっています。今回もライブ配信があるので、キャラクター大賞の発表を一番早く知ることができるのも、SANRIO FESならでは。同時通訳もあり、世界中で楽しんでいただけるのではないかと思います」

 SANRIO FESの見どころはもちろん、キャラクター大賞の結果発表に留まらない。

 「サンリオピューロランド以外で、これだけ多くのキャラクターが同じステージに揃うことは滅多にないので、そこも注目していただけたら。そのほか、キャラクターたちがさまざまな競技にチャレンジする『サンリオかわいい運動会』や、キャラクターたちがフロートで会場を回るミニショーなどもライブ配信します。今年のSANRIO FESはすべて撮影OKなので、会場にいらした方はキャラクターたちの仲のいい様子を写真や動画に収めてSNSに投稿にしていただけたらうれしいです」

 また、今年はデビュー周年を迎えた7キャラクターをお祝いする「アニバーサリーステージ」も注目だ。中でも今年はハローキティが50周年。世界的に知られるハローキティの安定感は揺るぎなく、キャラクター大賞では前人未到の12連覇という記録を持つ。

 「ハローキティの連覇が止まらない頃、外部からは『殿堂入りさせては?』という意見もありましたが、すべてのキャラクターは平等というのがサンリオの考えです。もちろん私たちにとってもハローキティは大きな存在ですが、これからも他のキャラクターたちと一緒になかよく活躍してほしいですね」

 時代によって人気キャラクターは入れ替わる。しかし、いつもハローキティがそこにいる安心感のようなものを感じているファンは多いはずだ。ハローキティが、今年のキャラクター大賞で何位にランクインするかにも注目したい。

(文:児玉澄子)

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