自らもヤミ金営業容疑=旧五菱会関係者の女再逮捕―警視庁

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2024年06月12日 11:31  時事通信社

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時事通信社

貸金業法違反容疑で逮捕された伊藤輝代子容疑者を乗せたとみられる車両=11日午前、東京都千代田区
 指定暴力団旧五菱会の関係者らによる貸金業法違反事件で、警視庁生活経済課は12日までに、自らもヤミ金業を営んだとして、同法違反(無登録営業)容疑などで、無職伊藤輝代子容疑者(51)を再逮捕した。容疑を否認しているという。

 伊藤容疑者は旧五菱会系ヤミ金グループのメンバーで、貸付金を運搬したとして、5月に盗品等運搬容疑などで逮捕されていた。

 同課によると、伊藤容疑者は事業で抱えた負債の返済に行き詰まり、10年ほど前から旧五菱会系ヤミ金グループで、貸付金運搬役などを務めるようになった。ここで学んだノウハウを生かし、2018年ごろから自身もヤミ金業を始めた。約5年間で約750件の貸し付けを行い、計約1800万円の利息を違法に得ていたとみられる。

 返済が滞った貸付先に対し、「携帯電話のSIMカードや金融機関の口座を作って譲渡すれば、返済期限を延ばす」と提案。これらを別のヤミ金業者に販売して利益を得る「道具屋」としても活動していた。

 伊藤容疑者は、旧五菱会系関係者が多重債務者の情報を管理するために開発したヤミ金業者向けのアプリ「カスーモ」を使っていたとみられる。貸付先が他のヤミ金から借り入れをしていないかを確認していたとされる。

 再逮捕容疑は21年8月〜22年10月ごろ、北海道の40代男性ら2人に計約50万円を貸し付け、法定金利の約13〜98倍となる利息計約88万円を受け取った疑い。 

ヤミ金業者専用アプリ「カスーモ」の画面(警視庁提供)
ヤミ金業者専用アプリ「カスーモ」の画面(警視庁提供)

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