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日本語には「同音異義語」が少なくないため、会話の流れや文脈から、相手の言葉が何を指しているのか推測するのが重要。
現在X上では、漢字テストの最中に小学生が生み出した「珍回答」が話題となっているのをご存知だろうか。
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■「とうきゅう」の正しい漢字は?
今回注目したいのは、Xユーザー・南クリさんが投稿した1件のポスト。
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「俺が小5の時の珍回答」と意味深な1文が綴られた投稿には、漢字の書き取りテストの用紙が写っており、「みごとな『とうきゅう』」という設問が確認できる。
南クリさんは「東急」と回答しており、一見意味が通じるように思えるのだが…無慈悲にも採点者の判定は「バツ」であった。
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■「丸で良いだろ」とツッコミ相次ぐ
こちらは「投球」と書くのが正しいようだが、設問付近にはイラストなども見当たらないことから「東急」や「等級」でも意味が通じるように感じられる。
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同様の思いを抱いた人は少なくないようで、件のポストは投稿から2日足らずで5,000件近いリポストを叩き出すほど話題に。
Xユーザーからは「沿線の開発的な意味で、みごとな東急」「鉄オタとしては120点」「これ正解で良いだろ」「間違ってはいない」「東急のポスターとして採用されるべき」など、南クリさんの回答を支持する声が多数寄せられていた。
そこで今回は「みごとな東急」が真の正解である可能性を信じ、ポスト投稿主・南クリさんおよび、「東急電鉄株式会社」に話を聞いてみることに。その結果は…。
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■「やめてほしい」と言われたので…
俺が小5の時の珍回答 pic.twitter.com/aTqoXKB3mD
— 南クリ (@Nankuri8172) June 10, 2024
件のポストの詳細について、南クリさんは「私が漢字検定の6級を受験する際、課題として出されたプリントにした回答です」と説明する。
正答である「投球」が思い浮かばず、真っ先に閃いた漢字が「東急」だった南クリさん。しかし正解ではないだろうと判断し、空欄のまま提出しようとしたところ「空欄はやめてほしい」との指摘を受ける。
そこで「みごとな東急」でも意味が通っている事実に賭け、胸を張って「東急」の回答で提出したのだ。
自身の鉄道、および東急愛について、南クリさんは「昔、父が買ってくれた木製の蒸気機関車のおもちゃにどハマりし、鉄道界隈へ足を踏み入れました。物心がついた頃には既に『鉄』でした」と、鉄道ファンとしての矜持を感じさせる、熱いコメントを寄せてくれた。
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■「東急」は何の略?
「東急」の2文字のルーツについて、東急電鉄の担当者は「1942年(昭和17年)〜2019年まで『東京急行電鉄株式会社』という社名だったため、『東京急行』から『東急』という略称を使用していました」と、振り返る。
続けて「2019年に『東京急行電鉄株式会社』は、現社名である『東急株式会社』、および『東急電鉄株式会社』に分社化しております」と、同社の歴史を説明してくれたのだ。
つまり「東急」は元々は「東京急行」の略称であったのが、80年以上の年月を経て正式名称へと昇華したのである。
今回の「みごとな東急」という珍回答を受けて担当者は笑顔を見せるが、残念ながら「(会社としての)コメントは控えさせて頂きます」とのことであった。
近い将来、同社の業績や功績を受けて「みごとな東急」が正解となる時代が来るかもしれない?
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)