沖縄・奄美で雨続く 6月として記録的大雨の所も 明日14日にかけて土砂災害に警戒

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2024年06月13日 14:33  日本気象協会

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日本気象協会

沖縄・奄美で雨続く 6月として記録的大雨の所も 明日14日にかけて土砂災害に警戒

梅雨前線が停滞している沖縄・奄美地方で雨が降り続き、6月として記録的な大雨となっている所があります。明日14日も雨が続く見込みで、局地的には発達した雨雲がかかるでしょう。これまでの大雨で地盤が緩んでいます。少しの雨でも、土砂災害などに十分警戒してください。



●沖縄県 6月として記録的な大雨の所も


梅雨前線が停滞している沖縄・奄美地方では、今日13日も断続的に雨が降っています。
午後1時20分までの48時間降水量の最大値は沖縄県南城市で321.0ミリとなり(午前4時50分)、1976年の統計開始以来、6月として1位の値を更新しました。また、那覇市でも264.0ミリとなり(午前5時50分)、6月の降水量の平年値(284.4ミリ)に匹敵するような大雨がたった2日間で降っています。

午後2時現在、鹿児島県与論町を対象に、「土砂災害警戒情報」が発表中です。少しの雨でも土砂災害の発生しやすい状況となっているため、山の斜面には近づかず、安全な場所でお過ごしください。


●明日14日も沖縄・奄美は断続的に雨強まる 土砂災害に警戒


明日14日の日中も梅雨前線は同じような場所に停滞するでしょう。
沖縄や奄美地方では朝から昼過ぎにかけては断続的に雨が降り、局地的には発達した雨雲がかかりそうです。夜になると雨は次第にやむでしょう。
これまでの大雨で地盤が緩んでいるため、いったん雨が弱まっても、土砂災害などに十分警戒してください。

明日14日正午までの24時間に予想される雨量(多い所)
沖縄本島地方 120ミリ
奄美地方南部 80ミリ

積乱雲が発達するため、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要でしょう。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物に移動するなど、安全確保に努めてください。


●土砂災害の前触れは


大雨の恐れがありますが、大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。


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