阪急阪神ホールディングス(HD)の定時株主総会が14日午前、大阪市内で始まった。角和夫代表取締役会長が議長を務めると宣言してスタート。まず最初に、角会長は「昨年の宝塚歌劇団員逝去の件について」と触れ、「株主の皆様はじめ、多くの皆様にご迷惑、ご心配をおかけしました。心よりおわびもうしあげます」と謝罪。壇上に並んだ役員一同、約5秒頭を下げた。
続けて「当社グループとしましては、2度と再発させないよう、グループ一丸となって取り組んでおります」と述べた。
その後、阪急阪神HDの嶋田泰夫代表取締役社長が報告。「(宝塚歌劇団の)組織全体の負担が増大していく中で、現場をサポートする体制が整備できていませんでした。責任を痛感し、極めて重く受け止めております」とし、「新しい宝塚歌劇団に生まれ変わったと言っていただけるよう、改革に取り組んで参ります」。その後、再び、5秒に及び一同で頭を下げた。
劇団では昨年9月末、25歳宙組団員が急死。上級生のパワーハラスメントや過重労働をめぐり、遺族側と協議を重ね、今年3月末に和解が成立した。
劇団では昨秋以降、公演スケジュールの見直しや、団員・スタッフの心身の健康管理体制を整備するなどし、改革に努めてきた。
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4月には、外部有識者を招いた「アドバイザリーボード」を設置し、6月5日に第2回会合の場がもたれた。同12日には、健康管理体制を強化すべく常駐医師を増員し、7月から稽古場運営業務の見直しに向けた検討を行うことなどを発表していた。
また、この日の総会から6日後になる20日には、兵庫・宝塚大劇場で、宙組の特別公演「Le Grand Escalier −ル・グラン・エスカリエ−」が開幕し、約9カ月半ぶりの宙組再始動が決まっている。
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