夫妻殺害容疑で首謀者ら再逮捕=飲食店経営巡り確執か―「コーヒーに睡眠薬」供述も・那須2遺体

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2024年06月14日 11:02  時事通信社

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関根誠端容疑者(左)と宝島龍太郎さん(関係者提供)(一部画像処理しています)
 栃木県那須町の河川敷で会社役員夫妻の遺体が見つかった事件で、警視庁と栃木県警の合同捜査本部は14日、殺人容疑で、夫妻の長女の内縁の夫で首謀者とみられる会社役員関根誠端容疑者(32)と、殺害現場とされる空き家を管理していた不動産会社役員前田亮容疑者(36)=いずれも死体遺棄と死体損壊の罪で起訴=を再逮捕した。

 これで、夫妻に対する死体損壊容疑で逮捕、起訴された6人全員が殺人容疑で立件された。

 再逮捕容疑は4月15日深夜〜16日未明、東京都品川区東五反田の空き家ガレージで、首を絞めるなどして会社役員宝島龍太郎さん(55)と妻幸子さん(56)を殺害した疑い。

 捜査本部によると、関根容疑者と夫妻の間には、東京・上野の飲食店経営を巡る確執があったとみられる。店舗数拡大を狙う夫妻に対し、関根容疑者は各店舗の利益増などを目指しており、夫妻を排除して経営を思いのままにしようとした可能性がある。

 前田容疑者はテナントを仲介する際、関根容疑者の口添えで多額の利益を得ていた。捜査本部は前田容疑者が関根容疑者との良好な関係を維持するために計画に加担したとみている。

 夫妻の遺体からは睡眠薬の成分が検出された。空き家に向かう直前の防犯カメラにはふらつく2人の姿が映っており、逮捕された6人のうち1人は「睡眠薬を混ぜたコーヒーを飲ませた」と供述しているという。

 事件前、夫妻から前田容疑者側に約4000万円が送金され、その後一部が引き出されていたことも判明。捜査本部は実行役らに渡った1500万円ほどの報酬は、関根、前田両容疑者が用意したとみている。

 事件を巡っては、指示役の疑いがある職業不詳佐々木光被告(28)や仲介役とみられる建設業平山綾拳被告(25)、実行役とされる職業不詳姜光紀(21)、元俳優若山耀人(20)両被告が死体損壊罪などで起訴され、殺人容疑で再逮捕された。

 事件を首謀した関根容疑者が佐々木、平山両被告を介して姜、若山両被告に夫妻の殺害と遺体処理を依頼し、前田容疑者が夫妻を空き家に連れて行ったとみられる。 

不動産会社役員の前田亮容疑者(首都圏不動産のインスタグラムより)
不動産会社役員の前田亮容疑者(首都圏不動産のインスタグラムより)

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