沖縄県で相次いで「記録的短時間大雨情報」 梅雨末期の大雨 土砂災害などに警戒を

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2024年06月14日 12:00  日本気象協会

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日本気象協会

沖縄県で相次いで「記録的短時間大雨情報」 梅雨末期の大雨 土砂災害などに警戒を

今日14日午前、沖縄県では猛烈な雨が降り、相次いで「記録的短時間大雨情報」が発表されました。土砂災害や川の増水・氾濫の危険性が高まっているため、早めの避難を心掛けてください。沖縄や奄美では明後日16日にかけてさらに雨の量が増えるおそれがあり、警戒が必要です。



●沖縄県で相次いで「記録的短時間大雨情報」


沖縄・奄美付近には梅雨前線に伴う発達した雨雲がかかり続けています。
沖縄県豊見城市付近と糸満市付近では、今日(14日)午前10時30分までの1時間に約110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表されました。
南風原町付近と八重瀬町東風平付近でも、午前10時40分までの1時間に約110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表されました。

また、アメダス観測地点では、那覇市で午前10時30分までの1時間に94.5ミリの猛烈な雨を観測し、鹿児島県の沖永良部島でも午前5時05分までの1時間に30.5ミリの激しい雨を観測しました。

午前11時50分現在、沖縄本島中南部と本島北部、奄美地方には、「大雨警報」や「洪水警報」が発表されていて、沖縄県と鹿児島県では「土砂災害警戒情報」が発表されている市町村があります。降り始めからの降水量が380ミリを超えている所もあり、土砂災害の危険が高まっています。また、低い土地の浸水の危険も高まっています。
沖縄県には、避難指示が発令されている市町村があります。自治体からの避難情報などをもとに早めの避難を心掛けてください。

また、沖縄県内では一時、氾濫危険水位を超えた川がありました。引き続き、川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。


●今後の見通し


この雨は、明後日(16日)にかけて続く見通しで、明後日にかけて沖縄本島地方では警報級の大雨となる可能性があります。

沖縄・奄美で今日(14日)予想される1時間降水量は多い所で、
沖縄本島中南部 50ミリ
沖縄本島北部  40ミリ
久米島     40ミリ
奄美北部    40ミリ
奄美南部    50ミリ
十島村     15ミリ

明日(15日)予想される1時間降水量は多い所で、
沖縄本島中南部 30ミリ
沖縄本島北部  30ミリ
久米島     30ミリ
奄美北部    30ミリ
奄美南部    20ミリ
十島村     40ミリ です。

また、今日(14日)正午から明日(15日)正午までに予想される24時間降水量は多い所で、
沖縄本島中南部 100ミリ
沖縄本島北部  100ミリ
久米島     100ミリ
奄美北部    100ミリ
奄美南部    120ミリ
十島村     100ミリ  となっています。


●土砂災害の前兆


大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な場所へ避難してください。


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  • 「災害級降雨」でいいんじゃね?やっと「XX年に一度」の表現をやめたか。
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