「Vポイント」の“ためる、使う”でトクする方法 ポイント二重取りとVポイントPayアプリの活用がカギ

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2024年06月14日 16:01  ITmedia Mobile

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Vポイントがたまるクレジットカードやアプリ

 「Tポイント」と「Vポイント」が統合して、2024年4月22日から「青と黄色のVポイント」がスタートした。新しいVポイントは、従来のサービスからどう変わるのか? お得にポイントをためる方法についても解説する。


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●新しいVポイントはどう変わった?


 1億2800万IDのTポイントと2600万IDのVポイントが統合することで合計1億5400万IDとなり、新しいVポイントは国内最大規模の共通ポイントとなった。利用できる店舗は国内750万店舗、世界1億店(Visa加盟店の場合)にも及ぶ。


 今までのTポイント提携店15万店もそのまま利用でき、4月22日からすき家、なか卯、はま寿司など、約5000店舗が加わった。6月3日からは紀伊國屋書店が導入し、7月1日からは好日山荘が導入する予定だ。


 各種サービス名称は「T」から「V」の付く名称に変わったが、従来のTポイントサービスはほぼこれまで通りに利用できる。Vポイントとして1つにまとまったものの、従来のTポイントはTポイント、VポイントはVポイントとそれぞれのサービスが独立している印象だ。


 だから従来のTポイント提携店で「Tカード」や「モバイルVカード」を提示することでポイントがたまり、決済に三井住友カードを利用することでもポイントがたまる。両方の加盟店ならポイントをダブルで獲得できるが、これは新しいVポイントになったからできるようになったわけではない。これまでもポイントを二重取りすることができた。


 異なるのは、二重取りしたポイントが同じVポイントになるので、ポイントがまとまって使い勝手がよくなったこと。そして三井住友カードのクレジットカードの利用でためたポイントが、使い慣れたTカードやモバイルVカードによって日常の店舗で使いやすくなったことだ。


 新しいVポイントは日常の買い物や決済でポイントがためやすく、ためたポイントはどこでも使いやすくなった。そのためキャッチフレーズは「ぶいぶい、たまる。ブイブイ、使える」。そしてこのメリットがVポイントをうまく活用するための重要な点でもある。


●新しいVポイントはこうためる 三井住友カードでポイントの二重取りも


 従来のTポイント提携店では、会計時にTカードやモバイルVカードを提示することで、100円または200円につき1ポイントがたまる。なお、Vポイントがたまる対象の支払いについて、税別か税込みかは加盟店によって異なる。そして決済に三井住友カードを利用することで、通常200円(税込み)につき1ポイントがたまる。


 対象の三井住友カードを利用することで、セブン-イレブン、マクドナルド、ドトールなど、対象のコンビニ・飲食店でポイントアップが狙える。カードのタッチ決済で5%ポイント還元、スマホのタッチ決済で7%ポイント還元が得られるので、かなりお得になる。


●対象のコンビニ・飲食店


セイコーマート、セブン-イレブン、ポプラ、ミニストップ、ローソン、マクドナルド、モスバーガー、サイゼリヤ、ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、ジョナサン、夢庵、その他すかいらーくグループ飲食店、すき家、はま寿司、ココス、ドトールコーヒーショップ、エクセルシオール カフェ、かっぱ寿司


 これらの対象店舗をよく利用するなら、対象となる三井住友カードに入会するのもいいだろう。Vポイントがたまる三井住友カードのプロパーカードが対象となる。ANAとの提携カードなど、提携先のポイントがたまる提携カードは対象外だ。


 年会費永年無料の対象カードには、「三井住友カード(NL)」がある。カード表面がナンバーレス(NL)なので、カード情報を盗み見されるリスクが低い。情報はアプリで一括管理するスタイルだ。


 三井住友銀行を利用しているなら、「Oliveフレキシブルペイ」という選択肢もある。キャッシュカード、デビットカード、クレジットカード、ポイント払いの4つの機能が1枚に集約されている。このカードもナンバーレスで一般カードなら年会費永年無料だ。


 Oliveフレキシブルペイにはスマホのタッチ決済で7%ポイント還元に加え、SBI証券、住友生命、外貨預金など、対象のサービスを利用することでポイント還元率がアップする「Vポイントアッププログラム」が用意されている。その他の特典も加えて最大20%ポイント還元になるので、前述の対象店舗の利用がますますお得になる。


●Vポイントはこう使う VポイントPayへチャージするのがお得


 Vポイントの有効期限は1年間。ポイントをためたり、使ったりするたびに1年間延長されるので、日常的に利用している場合は、有効期限を心配することはない。ただし、期間限定のポイントもあるので注意したい。有効期限は「Vポイント」アプリで確認できる。


 たまったVポイントは、従来のTポイント提携店や国内750万店舗、世界1億店の加盟店で、1ポイント=1円分として利用できる。従来のTポイント提携店の場合は、Vポイントアプリや「VポイントPay」アプリでモバイルVカードを提示することでポイント払いできる。なお、Vポイントでの支払い分にはポイントは付与されない。


 国内750万店舗、世界1億店の加盟店の場合は、VポイントPayアプリに発行されたバーチャルプリペイドカードを、「Apple Pay」や「Google ウォレット」に設定することで、Visaのタッチ決済やiDで支払える。VポイントPayの残高にはたまったVポイントの他、クレジットカード、三井住友銀行の口座などからもチャージが可能だ。


 VポイントPayの残高で支払った場合には、利用金額の0.25%分が残高にチャージされる。つまり、たまったVポイントは従来のTポイント提携店でポイントで支払うよりも、VポイントPayにポイントチャージしてタッチ決済した方が、0.25%分お得になるということ。


 ただし、三井住友カードのクレジットカードから同社が発行するバーチャルプリペイドカードへのチャージはVポイント付与の対象外になるので、チャージと決済のポイント二重取りは狙えない。それなら普通にクレジットカード決済した方が0.5%ポイント還元になるのでお得だ。VポイントPayでの支払いはポイントチャージの範囲内で行う方がよりお得になる。


 なお、ドラッグストアチェーンのウエルシア薬局では、毎月20日の「お客様感謝デー」にポイントの1.5倍の買い物ができる「ウェル活」ができるが、Tポイントのウェル活は8月で終了。9月からは「WAON POINT」のみの対応となることを覚えておきたい。


●これまでのTカードやTポイントアプリはどうなる?


Tカードユーザーの場合


 プラスチックのTカードは引き続き使うことができ、国内15.5万店のVポイント提携店でポイントをためたり、使ったりできる。とはいえ、今後、プラスチックの「Vカード」を提供する予定はないとのこと。Tカードは収束していき、モバイルVカードへの移行を促されることになるだろう。


モバイルTカードユーザーの場合


 モバイルTカードはモバイルVカードに、TポイントアプリはVポイントアプリにアップデートされ、国内15.5万店のVポイント提携店でポイントをためたり、使ったりできる。従来のVポイントアプリを利用している場合は、連携することでポイントを合算できる。


Vポイントアプリユーザーの場合


 VポイントアプリはVポイントPayアプリにアップデートされ、国内750万店舗、世界1億店の加盟店でタッチ決済できる。ためたポイントをチャージして支払うことも可能。新たにモバイルVカードが搭載されたので、国内15.5万店のVポイント提携店でもポイントをためたり、使ったりできる。


●大型キャンペーン「ぶいぶい誕生祭」を開催中


 新しいVポイントの誕生を記念して、6月30日まで「ぶいぶい誕生祭」を開催中。毎日、ガチャを回すことで合計1億人に最大100万ポイントが当たる。その他ID連携、対象の店舗の利用などのキャンペーンもあるので、詳細の条件を確認して臨みたい。


 モバイルVカードが搭載されることから、今後はVポイントPayアプリに機能を集約させることができる。ポイントをためたり決済したりするのは、VポイントPayアプリを使えば問題ない。


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