「トイレの修理費10万円!?」汗ふきシート流したら大変なことに…、夏の「水まわり」への注意点を専門業者に聞いた

0

2024年06月14日 17:30  ORICON NEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ORICON NEWS

夏に起こりがちな水回りのトラブルとは?
 夏休みは子どもがずっと家にいたり、お盆で帰省するなど住環境に変化が起きる時期。そんな時、トイレなど家の水まわりに思わぬトラブルが起きてしまうことも…。さらに暑い夏ならではの“汗ふきシート”や“家庭用プール”でも昨今、問題が潜んでいるという。そこでX(旧Twitter)、YouTubeで水回りの情報を発信している、トイレ業者であるトイレ屋へっちゃんさん(suidouya3Toilet)に対策を聞いた。

【一覧】知らなかった! 汗ふきシートに自動開閉便座も!? 業者が教える水回りトラブル

■水回りの関心事で人気は“DIY系”「自分で直せることに喜んでもらえる」

――YouTubeで等でユーザーから反響のある“水回りの困りごと”というのはどういうものが多いですか?

「多いのは、水まわり修理の“DIY系”です。トイレや蛇口の修理方法を調べてもらっているようです。中でも『外れないシャワーヘッドの外し方』は、約3年前の動画ですが今でも定期的にコメントをいただいています。『動画の通りにやったら外れました!』といったコメントをいただいています。単純な作業ですが、私のような業者を呼べば最低でも5,000円はかかりますから、ご自身でできて喜んでいただけているようです。情報がお役に立てていることが、本当に嬉しく思っています」

――「これからの時期注意して」という水回りの情報はありますか?

「まだ少し早いですが、夏休みやお盆などで、来客が多いときは、トイレの自動開閉機能が壊れやすいです。便フタ便座の自動開閉機能が付いているのはハイグレード機種だけですが、使われている方は要注意です。家族以外の人は、自動でトイレのフタが開くことを知らないことがあります。うっかり手で押さえてしまうと、モーターに負荷がかかり状況によっては一発で壊れてしまいます。また、自動開閉を面白がって子どもたちが遊んじゃうことも故障のリスクになります」

――修理するとなると…?

「自動開閉機能の修理は2〜5万円くらいはします。自動開閉の機能が付いているトイレを使用されているご家庭は、来客者に注意を促すか、そのときだけ自動開閉機能をOFFにすると良いと思います」

■何気なく使っている汗ふきシートをトイレに流すのはNG

――夏に多いトラブルなどはどうでしょう?

「夏場は“汗ふきシート”を常備されてる方が多くいますので、トイレに流してしまうケースがありますね。汗ふきシートは水に溶けないので、トイレ詰まりが発生します。トイレットペーパーなど水に溶ける仕様の紙(JIS規格:P4501)以外はトイレに流さないよう注意する必要があります。たまたま下水管で流れてしまうこともありますが、基本的には詰まります」

――こちらも修理する場合はどれくらいかかりますか?

「便器を外しての除去作業は、2〜3万円が相場になります。また、排水管で詰まった場合は、高圧洗浄などの管内清掃が必要になり10万円くらいかかるケースもあります」

――子どもたちのために家庭用プールを使用することも増えますが、ここにも問題が潜んでいるとか…。

「プールに水を溜めるときは、水栓(蛇口)にホースを繋いで水を注ぐときに注意してください。溜まっている水の中にホースの先端を突っ込んだ状態は、本来はNG行為です。上水(水道水)に中水、井戸水などが接続されている状態は、“クロスコネクション”と言って水道法に違反した行為になります」

――なんと、知りませんでした!

「プールにホースを突っ込んだ状態は“クロスコネクション”とは違いますが、それに類する行為ですので、注意が必要です。NGの理由は、キレイでない水(プールに溜められた水)が水道管に逆流してしまう可能性があるからです。蛇口から勢いよく吐水してますので、逆流する可能性は極めて少ないですが、ルールとしてはNGになります。プールに水を溜める場合は、ホース先端を水面から出した状態で注ぐ、もしくは、ホースが水面に入っている状態が長時間継続されないよう注意する必要があります」

    ランキングIT・インターネット

    前日のランキングへ

    ニュース設定