「自分は知らない」とケントが家を出ていったのと入れ替わりのように、今度はエミリが帰ってきました。妹のエミリは最近バイトが楽しいらしく、精を出しています。
結局2人のうちどちらが盗ったのかはわかりませんでした。その晩私はありのままを夫に報告することに。
ただ単に遊ぶお金がほしかったのか、それとも誰かに脅されていて盗んだのか、どちらなのかわからなければ注意することも寄り添うこともできません。私は悲しくて寂しくて、やりきれない気持ちでいっぱいになってしまいました。
ケントとエミリ、どちらも嘘をついているような様子はありませんでした。あんなに可愛かった子どもたちがどうしてお金を盗み、嘘までつくのか、悲しくて情けなくて涙が出てきます。
ショックで泣いている私とは対照的に、夫は子どもたちへの今後の対応について冷静に話を進めてくれました。
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疑いをかけることに疲れてしまっていた私は、「犯人探しをするより、行動をやめさせよう」という夫の提案をものすごくいいものだと感じました。私が思いつかなかった答えを導きだしてくれた夫は、同じ親としてとても頼もしかったです。
とはいえ注意することなく気付かせるというのは、大人相手だったとしても難しいこと。親として子どもたちの性格を考慮しつつ、私たちはひと芝居うつことにしました。
本当に上手くいくのかな……と不安もありますが、とりあえず夫の方法を試してみようと思います。
【後編】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・motte 作画・おんたま 編集・みやび
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