『風が吹くとき』デヴィッド・ボウイの主題歌入り予告編、鈴木敏夫のコメントも到着

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2024年06月19日 16:01  cinemacafe.net

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『風が吹くとき』(c) MCMLXXXVI
核戦争の脅威を描き、世界的なセンセーションを巻き起こしたイギリス発のアニメーション映画『風が吹くとき』から、デヴィッド・ボウイが歌う主題歌「When The Wind Blows」を使用した日本語版予告編と場面写真10点が解禁。さらに、本作の日本初公開当時を知る「スタジオジブリ」の鈴木敏夫氏からのコメントも到着した。

解禁された約60秒の予告編は、森繁久彌、加藤治子が声を務める日本語吹替版で、今回のリバイバル上映にあわせて新たに作られたもの。

冒頭、元「ピンク・フロイド」のロジャー・ウォーターズが手掛けた楽曲「HILDA's DREAM(ヒルダの夢)」が流れ、牧歌的な田園風景が広がる中、ジムとヒルダ夫妻が平和な日常を送っている。

しかし、ラジオからの「わが国に向けて敵のミサイルが発射されました」という予期せぬ知らせに、夫妻はあわてて家の中にしつらえたシェルターの中へ。

デヴィッド・ボウイによる映画タイトルと同名の主題歌「When The Wind Blows(風が吹くとき)」が流れる中、原爆による惨状が露わとなる本作の象徴的なシーンが連なり、短いながらも強いインパクトを残す映像となっている。

また、本作では原爆の惨状をリアルに伝えるため、爆風にさらされたガレキなどを実写で描く演出も多く、そうした実験的な要素も見どころの1つ。

映像ラストにはヒルダがタンポポに息を吹きかけると、綿毛とともに自らも蝶となって飛び立っていく描写があるが、これは原作にはない映画オリジナルの描写。夢の中で描かれる生命の象徴としての綿毛が、過酷な現実の描写と対比されるように描かれている。

さらに今回、スタジオジブリの鈴木敏夫氏からコメントが到着。雑誌「アニメージュ」の編集長をしていた鈴木氏は、『風が吹くとき』が日本で初公開された1987年8月号で「緊急特集」として表紙を含む巻頭14ページを割き、本作を大々的に特集。「原発の記事も書き、当時としては大冒険だったが、その号は3日で完売した」とふり返っている。

<鈴木敏夫 コメント>
ふたつのことを思い出す。
月刊『アニメージュ』で大特集したこと。
原発の記事も書き、当時としては大冒険だったが、その号は3日で完売した。
もうひとつは、英国版の声優ジョン・ミルズのこと。
僕が少年時代から大好きなヘイリー・ミルズのお父さんだった。

鈴木敏夫(スタジオジブリ・プロデューサー)

『風が吹くとき』は8月2日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。

「風が吹くとき オリジナル・サウンドトラック」は12月25日まで期間限定価格1,320円(税込)にて発売中。





(シネマカフェ編集部)

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