ホームシックと伝えられるヘンリー王子、父チャールズ国王の私邸近くで家探し　英紙報じる

故郷を懐かしんでホームシックになっていると伝えられる英国のヘンリー王子（39）が、父である英王室のチャールズ国王（75）のグロスターシャにある私邸ハイグローブ・ハウスの近くに家を探していると英ミラー紙が報じた。

英王室作家のトム・クイン氏が語ったもので、英国での新たな拠点となる住居を探している王子は、これまで人目を避けられ、警備が整った場所以外で暮らした経験がないため、新しい家探しに苦労しているとコメント。妻メーガン妃と暮らし、2020年に米国に移住した後は英国訪問時の拠点としていたウィンザーの自宅フロッグモア・コテージから退去させられた王子が、同様のプライバシーを保つことができる別の場所を英国内で探すのは困難だと話し、「どの家も王子にとっては欠陥だらけ」だと述べている。

しかし、王室が所有するプライバシーと安全が保障された物件に戻れる見込みがないため、王子は国王が所有するハイグローブの敷地内にひっそりと建つジョージ王朝様式の邸宅の購入を検討しているという。国王はかねて、孫であるアーチー王子とリリベット王女とビデオ電話ではなく、直接会って過ごすことを望んでいると伝えられており、王子がこの邸宅を購入すれば子どもたちを連れて帰国し、祖父やいとこたちと交流を持つことが可能になることを意味していると、同氏は語っている。

ロンドンからおよそ170キロ離れたハイグローブは、騒がしさから逃れて過ごすにもぴったりな場所だが、王子にとって大きな障害は英国滞在中の警備費になるかもしれないとコメント。一方で、子どもたちにとって家族と何らかの関係を築くことはそれ以上のメリットがあると考えるかもしれないと話している。（ロサンゼルス＝千歳香奈子通信員）