きらやか銀行(山形市)と仙台銀行(仙台市)の親会社、じもとホールディングス(HD)が20日、国の実質的な管理下に入った。2期連続の赤字決算に陥り、2024年3月期の配当を見送ることが仙台市内で同日開いた定時株主総会で確定。公的資金注入に伴い国が保有する優先株に議決権が発生し、国が全体の63.5%を持つ支配株主となった。
国が持つ優先株の議決権は、無配になると発生し、復配が確定するとなくなる。じもとHDは、公的資金の返済期限延長について国と協議中で、25年3月期の配当は現時点で「未定」。今月末にも国へ提出する経営強化計画で実効的な収益改善策を示せるかが焦点となる。
じもとホールディングス(HD)が入るオフィスビル「仙台銀行ビル」=20日午後、仙台市青葉区
じもとホールディングス傘下のきらやか銀行本店=20日、山形市